戦時下の日用品 ~ 巻脚絆・民生品 (実物)

戦時中に使われた民生品の「巻脚絆(まききゃはん)」です。

民間ではもっぱら「ゲートル」と呼ばれ、国民に広く用いられました。

基本的な作りは軍用品と大差ありませんが、使われている生地の厚みや織り、縫製処理は見た目にわかる位の違いがあります。

 

 

巻脚絆の端末の折り曲げ処理や、締め紐の縫い位置は軍用に準ずるものの、脚絆自体の布地は薄めで、板紐も柔らかくコシがないのが見た目からもわかると思います。

 

 

実物の流通量と価格の面から考えると、気兼ねなく実用できるほか、末期戦を想定するなら逆に民生品こそ貴重とも言えましょう。

なお、締め紐は長さの都合上、日本軍特有の「野戦巻き(バッテン巻き)」は出来ません。

 

 

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