ブローニング M1918A2 自動小銃 (アローダイナミック製・電動ガン)

アローダイナミック製電動ガン「ブローニング・オートマチック・ライフル」です。

通称「BAR(バー、もしくはビー・エー・アール)」の通称で、第二次世界大戦では軽便な機関銃としてアメリカ陸軍・海兵隊にて広く用いられました。

今回購入した物は、ストックが樹脂製のフェイクウッドモデルです。

 

 

アローダイナミック製品は、BARのバリエーションの中でも後期型にあたる「M1918A2」を再現しています。

外箱はシンプルな段ボール製で、パッケージデザインもない、割り切った作りです。

 

 

「ブローニングM1918A2自動小銃」は、第二次世界大戦で使用されたBARの中でも最も多く、長期間使用された、まさにBARの代表モデルです。

 

 

「M1918A1」からの変更点としては、バイポッド(二脚)の取り付け位置を銃身前方に移動し、マズルフラッシュを抑える消炎器を追加してあります。

 

 

またハンドガードを短縮化し、マガジン挿入口に装填しやすくするためにスリーブパーツを追加してあります。

 

 

ストックは黒色樹脂製に変更され、形状もモノポッド(単脚)を取り付けられる装着穴を設けてあります。

 

 

付属の取扱説明書です。

 

 

冊子上にホチキス留めされており、内容は白黒印刷の簡素な物です。

 

 

中国製品のため表記はすべて漢文ですが、イラストが多用されているので内容は大体わかります。

 

 

私が購入したショップでは、おまけとしてUFC製ニッケル水素バッテリー&充電器が付いてきました。

使うかどうかは別として、何となく得した気分です。

 

 

アローダイナミック製BARは、大味な造形や箱出し性能への不満も見られますし、サイズのわりに装弾数の少ないマガジン構造(M14以上に大型なのに190連マガジン)など気になる点もありますが、同クラスの長物としては安価な製品で、コストパフォーマンスは高いです。

 

 

初速も80m/s台中盤で安定しており、スタンダード電動ガンと同等の充分なパワーです。

 

 

外装は、ほぼ全て金属製です。

 

 

ストックは樹脂製ですが、メーカーのバリエーション展開で木製ストックを装着したリアルウッドモデルも発売されています。

 

 

マズルは大型のフラッシュハイダーが付いています。

ネジ式なので簡単に外すことが出来ます。

 

 

銃口付近にあるフロントサイトです。

サイトガードが鉄板性で溶接されている様子も、実銃に倣って再現されておりリアルです。

 

 

バレル下部に並ぶように伸びるガスバイパスも金属製の頑丈な作りで、剛性確保に一役買っています。

 

 

なんせ全長が長くて大柄なので、全体像を一画面に収めるのは大変です。

 

 

ハンドガード上部のバレルの様子です。

アウターバレルは太く、細かい筋が入った外観も質感向上に役立っています。

 

 

レシーバー上部には実銃の刻印を模したと思われるステンシル塗装で表記が施されています。

 

 

レシーバー後方にリアサイトが設けてあります。

 

 

ストック下部にはスリングスイベルと、モノポッド装着用の穴が再現されています。

モノポッド自体は付属しておらず、別売りパーツも流通していないようです。

 

 

レシーバー下部、マガジン挿入口には、M1918A2の特徴であるマガジン装填用スリーブが再現されています。

 

 

トリガーガード下部には「メイド・イン・チャイナ」のシールが貼られています。

モデルガン視点ではちょっと残念感はあるものの、プリントや刻印でないのは良心的ですね。

 

 

レシーバー開口部には給弾口が見えます。

電動ガンらしい、見慣れた光景です。

 

 

レシーバー側面の様子です。

表面処理は塗装なのが丸わかりですが、金属の塊らしさを感じさせる質感で悪くないです。

 

 

リアサイトは大戦期の銃によく見られる起倒式で、電動ガンでも忠実に再現されています。

 

 

リアサイトの照尺は白色で目盛りが塗られており見やすいです。

軽機関銃相当に扱われていた銃なので、射程距離の刻みも細かいです。

 

 

フロントサイトを射手の視点からみた状態です。

 

 

バットストックにはショルダーレストが付属しており、実銃同様に可動します。

 

 

クリーニングツール収納蓋も、ライブ可動します。

 

 

バッテリーはストック内に収納します。

バットストックが蓋となっており、ネジで留める仕様です。

 

 

ストック内にはウレタンの仕切りが詰められているのが独特の設計で面白いです。

 

 

バットプレートのクリーニングツールハッチの可動構造です。

この蓋は小さすぎて、バッテリーの出し入れには利用できませんでした。

 

 

ストック内のウレタンは、スティックバッテリーが入る形にくりぬかれています。

 

 

配線を折り畳み、綺麗にまとめる事が出来ました。

 

 

マガジンハウジングの形状です。

 

 

とにかくひとつひとつのパーツが大きく感じます。

これは自動小銃という名の軽機関銃だな、という印象です。

 

 

チャージングハンドルは可動式です。

 

 

チャージングハンドルと連動してエジェクションポートが開きます。

内部に可変HOP調節レバーがあり、操作出来ます。

 

 

セレクターレバーです。

 

 

電動ガンはフルオートオンリーなので、実質安全装置としての機能となります。

 

 

個体差にもよるのでしょうが、刻印から大きく外れた画像の位置まで回さないと、セフティが掛かりませんでした。

 

 

マガジンリリースボタンです。

トリガーガード内側から押すタイプの構造は、見たことのないデザインで面白いです。

 

 

付属のマガジンです。

外装はスチールプレスのようです。

 

 

ゼンマイ式マガジンで、側面の穴から付属のゼンマイ金具か、六角レンチを差し込み回すことで素早くゼンマイを巻き切る事が出来ます。

 

 

側面の形状です。

 

 

マガジンの構造はちょっと独特で、大型のマガジン外装に対して、内部は一段奥まった所にあり、ちょうど小型のマガジンを大型のケースに収めたような作りです。

 

 

そのため、装弾数は190発と、見た目の割に容量は少ないです。

 

 

マガジン底部にはゼンマイ巻き上げギアがあり、一般的な多弾マガジンのように扱えます。

 

 

本銃には同梱品でキャリングハンドルが付属しています。

 

 

必要に応じて、自分で取り付けることが出来ます。

 

 

ハンドルの握り部分はフェイクウッド、本体は金属製で剛性は期待できそうです。

 

 

私は取り付けませんでしたが、キャリングハンドルはモナカ構造で、六角レンチがあれば簡単に装着出来ます。

 

 

付属のバイポッドです。

 

 

根元の筒状の部分を銃身先端に通し、フラッシュハイダーをねじ込むことで取り付けられます。

 

 

総金属製で、バイポッドだけを手に取ってもずっしりとした重量感があります。

 

 

ちなみに、購入時点で画像のように赤錆が発生していました。

品質管理は中華電動ガンなので、相応と納得しておきます…。

 

 

バイポッドの構造はかなり単純で、各部にある蝶ネジを緩めて展開・収納を行います。

スプリングやレバーの類を一切使っていない為、操作は面倒ですが頑丈さは間違いなしです。

 

 

バイポッドの長さも、蝶ネジで伸び縮み出来ます。

クリック感などは一切ない為、目測で左右の脚を同じ位の長さに合わせる必要があります。

 

 

第二次世界大戦当時の仕様として、組み上げた状態です。

 

 

実用上、スリングベルトは必須なので革製スリングベルトを取り付けてあります。

 

 

BAR専用の革製スリングベルトは、アメリカ製の精巧複製品で、仕様は真鍮金具の大戦初期モデルです。

 

 

幅広で分厚い革製スリングは、BARに良く似合います。

 

 

電動ガンの寸法もリアルだったようで、スリングベルトは問題なく装着出来ました。

 

 

ストックは、実銃に似せる為、黒色に塗装しました。

分解もせず、マスキングしていきなりスプレー塗装しただけですが、良い雰囲気になったと自画自賛しております。

 

 

大戦中に生産されたBARは、ストックは黒色樹脂製、ハンドガードは木製だったようなので、あえてプラ製ストックモデルの入荷を待って購入した甲斐がありました。

 

 


最新情報をチェックしよう!