日本陸軍 狙撃兵装備 [太平洋戦争・東部ニューギニア戦線]

太平洋戦争中期以降の日本陸軍狙撃兵装備です。

戦時中に密林地域向けに開発された濃緑色防暑襦袢の複製品を着用しています。

濃緑色の被服は南方向け装備として、「防暑衣袴（ぼうしょいこ）」や「防暑襦袢袴（ぼうしょじゅはんこ）」、「防暑略衣袴（ぼうしょりゃくいこ）」が作られました。

いずれも、従来より使用されていた被服を生地を国防色から濃緑色に変更した物で、被服のデザイン自体は全く同じです。

当初は各種緑色系の生地にて縫製、のちには既存の国防色被服を濃緑色に染め直した物も使われました。

濃緑色被服の着用状況はまちまちで、全てが上下揃いで支給されたわけではなく、画像のように上衣のみ支給された例から、襦袢と防暑衣全て揃いで着用された、恵まれた例など多岐に渡ります。

しかしながら、補給線が確保できなかったり、精鋭部隊が輸送船ごと撃沈されたりで、戦場にたどり着けなかった例が数えきれないほどあったのは残念なところです。

着用例は、昭和19年初頭の東部ニューギニア戦線の様子を撮影した「日本ニュース」の映像を参考にしています。

携行している銃は、三八式歩兵銃をベースにライフルスコープを装着する改造を施した「九七式狙撃銃」です。

後継の「九九式狙撃銃」と共に、太平洋戦争では各地で活躍し、戦場や武装解除で鹵獲された個体も少なからず現存しています。

日本軍の狙撃兵は、同盟国ドイツや仮想敵ソビエトのように活発には運用されておらず、あくまで射撃の上手い歩兵の域を出なかったようです。

草木による擬装をし、目標に向けて立射（たちうち）をする狙撃兵の様子です。

使用しているエアソフトガンはS&T製コッキングエアガンです。

木製ストックと金属製のレシーバーによる重量感が心地よく、エアソフトとしての性能もまずまずで実用性にも優れた良いトイガンです。

付属の狙撃眼鏡も、実物を再現した2.5倍率のレンズを再現、実物では出荷時に調整済みで調整機能はありませんが、トイガンでは若干のレティクル調整が出来るので、最低限の融通が利くように作られています。

濃緑色防暑襦袢は自然フィールドでは良くのその擬装効果を発揮してくれます。

その分、国防色のままの鉄帽が目立ってしまっています。

草木偽装をもっと綿密にすべきでしたね。

日本軍、特に陸軍歩兵部隊では、戦地の環境に合わせた兵士個人の擬装に熱心でした。

鉄帽擬装網の加えて身体擬装網も用いて、現地の環境に合わせた草木偽装を施しています。

狙撃兵の装備は狙撃銃を除けば一般の歩兵と殆ど違いはありません。

入手困難な為に携行しておりませんが、専用装具としては唯一、狙撃銃のスコープを収納する為の「狙撃眼鏡嚢」を帯革に通して身に着けています。

日本軍の草木偽装した姿は大変勇ましく、私の大好きな皇軍の威容を感じさせます。

戦闘では、「立射（たちうち）」に続いて多用する射撃姿勢の「膝射（ひざうち）」です。

比較的射撃姿勢が低く、射撃姿勢が安定し、ある程度射撃後の移動にも適しています。

九七式狙撃銃の実銃の評価は多くは知りませんが、トイガンの感想としては、対物レンズの直径の細さと倍率が低めなこともあり、お世辞にも使いやすいとは言い難い代物です。

正直、アイアンサイトの方が汎用性は高いかな、と言うのが偽らざる本音です。

それでも、狙撃銃のデザインの格好良さと私自信の視力を補佐する遠距離視認は使いこなせれば強力な武器となるであろうことは予見できます。

日本軍の膝射（ひざうち）姿勢は、お尻を地面に付けて銃を構える為、踵を立てるアメリカなどの射撃姿勢と比べて、自然体でリラックスして銃を構える事ができるのは利点ですね。

その分、移動に移る際の所作で素早さに一歩劣る印象があり、不利な点かもしれません。

使用している軍手は、本来日本軍の手袋は漂白されていない生成りの無地綿布織りですが、薫空挺隊の記述にある「目立たないように黒く染めた」という逸話が記憶にあり、偶然にも手にいれた民生品のOD軍手が思いのほか色が濃く、黒緑色だったので愛用しています。

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