日本陸軍の階級章台座および上等兵襟章です。
日本陸軍では、通常の軍服(九八式・三式夏衣および冬衣)では両襟に階級章を取り付けていましたが、略装である防暑略衣や下着として着用する襦袢では、左胸ポケット上部に1個を縫い付けていました。
軍衣以上に頻繁に洗濯する都合上、これらの略装ではいちいち縫い直す面倒を避ける為、余り布などで独自に製作した階級章台座を使い、ボタン留めなど利便性を高める事が行われていました。
階級章台座は個人や部隊単位で私的に作られた物のため、数多くのバリエーションが存在します。
今回紹介する複製品は、安全ピンで留めるタイプで、台座は薄い革製です。
革製台座には、同じく複製品の織り出し型襟章が縫い付けてあります。
安全ピン式なので襦袢の位置を選ばず手軽に取り付けできる反面、針先で怪我をしないよう注意が必要です。