トンプソン M1921AC (トイスター製・エアコッキング)

今回紹介するトイガンは海外製品、韓国トイスター社の発売している「トンプソンM1921AC」エアコッキング式のサブマシンガンです。

数あるトンプソン・バリエーションの中でも良く知られている、ドラムマガジンが特徴的なタイプですね。

 

 

外観はABS樹脂を多用し、重量感や質感を重視する向きには評判が今一のようですが、実用面ではピカイチで、軽くて長時間携帯しても苦にならず、初速は85~90m/s台と十分なパワーを持っており、弾道は素直でまっすぐ飛びます。

おまけに可変ホップ式なので、スコープの乗せてお手軽スナイパーを楽しむこともできます。

 

 

見た目の印象と実射後の満足感のギャップも面白い製品ですが、なにより本体価格が安いので気軽に購入できるのが好印象ですね。

こういう廉価版のエアコッキングライフルの新製品が全く作られなくなった現状では重宝するメーカーといえます。

 

 

M1921からM1928までのトンプソンSMGはレシーバー上部にコッキングハンドルが付いています。

コッキングハンドルは、照準を遮らないよう真ん中を切り欠いてあります。

エアコッキングガンなので頻繁に不可の加わる部分ですが、ABS樹脂製でさほど大きいパーツでもないので、強度面が不安です。

 

 

照準は凝った造りで、小銃のような起倒式のリアサイトを備えています。

この製品では、実銃同様に可動することができますが、素材がABS樹脂の上、単に軸を通してあるだけでクリック感やロック機構もなく、実用的ではありません。

 

 

画像は遠距離射撃用にサイトを起てた状態です。

独特な構造のリアサイトに加え、レシーバー上部に位置するコッキングハンドルが視界を遮りがちで、精密な照準には全く向いていません。

サイティングに限って言えば、簡易型のM1A1の方が、単純なピープサイトでかつコッキングハンドルが視界を遮らない分、遥かに照準し易いです。

 

 

チャンバーはトイスター製品共通の透明樹脂製です。

 

 

この上の部分、実銃では薬莢が排出されるここにわずかなスリットが空いていて、中にホップ調整用レバーが見えます。この白いレバーをクリックすることでホップの効きを調整することができます。

このホップ調整パーツやピストン関連のパーツは同社製品で共通のものらしく、他の製品でも同様の仕組み、外観を持っています。

 

 

特徴的なカッツコンペンセイターはABS樹脂製で、アウターバレルと一体成型です。

真ん中から二分割されたモナカ構造でリアルさとは縁遠い処理ですが、古い設計なので仕方ないね。

 

 

付属のドラムマガジンは大型で存在感があります。

中身は多弾装マガジンで、正面のハンドルを回転させて内蔵されたゼンマイを巻き、使用します。

 

 

給弾口は電動ガンのような雰囲気です。

円形の弾倉側面に給弾用蓋があり、ここからBB弾を流し込みます。

装弾数は確認していませんが、ドラムマガジン一杯にBB弾が入りますから、1,500発くらいは入りそうです。

 

 

ストックは画像のようにボタンひとつで取り外せます。

このように3点に分解すれば、場所をとらずに運搬できます。

ストックは実物では木製ですが、本銃では木目塗装のプラ製です。

 

 

実際に撃って見ると、廉価版エアコッキングライフルとしてはハイパワーな事もあり、よく飛びます。

照準にクセがあるのが気になるものの、弾道も素直で、命中精度も高いです。

トイスター製品は他にもユニークなエアコッキングガンを多数発売していますが、国産品と比べ市場流通が安定していないので、売っている時に確保しないと何年も品薄になったりするので要注意です。

 

 

最新情報をチェックしよう!