第二次世界大戦におけるヨーロッパ戦線の一般的なアメリカ陸軍歩兵装備です。
「ウールシャツ&パンツ」に「M1941フィールドジャケット」の組み合わせは、大戦全期間を通して用いられました。
背中には「M1928ハバーサック」を背負っています。
この装備はサスペンダーの役割も兼ねており、他にサスペンダーを支給されなかった一般歩兵は空のハバーサックでもサスペンダー代わりに背負っている様子が記録映像でもしばしば見られます。
「M1ガーランド自動小銃」装備・立射姿勢です。
アメリカ軍は第二次世界大戦に参戦した各国の中で唯一、全軍に自動小銃を普及させており、歩兵一人当たりの火力は強力でした。
背中から見ると、ハバーサックに装備した「Tボーン・ショベル」が目立ちます。
見ての通り柄が突出しており、座る際にはかなり邪魔ですが、ドイツ軍やソ連軍のような腰に下げるタイプのショベルに比べると身体に負担なく、楽に携行できます。
「M1ガーランド自動小銃」装備・膝射姿勢です。
膝下に巻いているのは「M1938キャンバス・レギンス」です。
サイズは「3R」ですが、私には若干大きい為、きっちり閉めこんだ状態にはなっていません。(本来はふくらはぎを軽く圧迫する程度のテンションでないと、装着する意味があまり無いです)
スリングベルトは大戦初期には既に後に主流となるコットン製の物が存在しましたが、実際の使用例は革製の「M1907スリングベルト」が殆どです。
「M1ガーランド自動小銃」装備・伏射姿勢です。
突出部の少ないフルサイズ・ウッドストックの為、伏射もし易いです。
照準器はピープサイトタイプで、精密射撃向きで使いやすいです。
ハバーサックに取り付けた「M1905E1バヨネット」は大戦中期以降に一般化した短いタイプで、ハバーサック開発当時に想定されていた刀身長に合わせて設計されていた保持ループではすり抜けてしまう事も多く、背中で銃剣がばたつくのを嫌ってカートリッジベルトのほうに吊り下げる兵士も多かったようです。
「Mk.2手榴弾」を投擲準備する歩兵です。
アメリカ軍では第二次世界大戦を通してMk.2手榴弾が使用されました。(他に白燐弾等も使用されました)
Mk.2手榴弾はその外見からパイナップルと呼ばれ、手榴弾の定番イメージともなっている程、良く知られている物です。
手榴弾の投擲姿勢です。
ポージングはタミヤ模型の「アメリカ歩兵セット」の箱絵を真似てみました。
手にしている手榴弾はサンプロジェクト製のサバイバルゲーム用モデル品です。
素材はプラ製で成型色のODカラーのままですが、手榴弾上部を黄色く塗ると、よりリアルになります。
M1ガーランド自動小銃を装備した歩兵の装備一式です。
完全軍装の場合、これらに加えてロールした毛布やコートをハバーサックに縛着し、脇にガスマスクバッグを携行しますが、機械化の進んだ米軍では必要最小限の装備のみ身につけることが多かったようです。
装備各種はダブルフックで吊り下げられています。
ベルトループ式に比べて装備品の装着・取り外しが容易な一方、動いた際に重量のある装備品がぐらついたり、振り子のように揺れるのが難点です。
こちらは「トンプソンM1A1短機関銃」を装備した兵士です。
ハバーサックは背負わず、必要最小限の装備のみ身につけています。
左腰には「サブマシンガン・マガジンバッグ」をたすきがけしています。
トンプソンM1A1の腰だめ射撃姿勢です。
ポージングは例によってタミヤ模型の箱絵を真似ています。
腰だめ射撃はサバイバルゲームだとまず当たりませんが、実銃の場合は着弾状況を見ながらコントロールできる為、結構実用的なのだそうです。
腰に下げたマガジンバッグはアメリカ陸軍で使用された物で、良く知られる30連マガジンを3本収納できるタイプのマガジンポーチはもっぱら海兵隊で用いられたそうです。
マガジンバッグには30連マガジンを5本収納出来ます。
マガジンを使わない場合でも、ダンプポーチ代わりに使えたり、なかなか便利なアイテムです。
トンプソン・サブマシンガン向け装備一式です。
「M1936ピストルベルト」をメインに、各種装備を連結、サイドアームとして「コルトM1911A1自動拳銃」を携行しています。
装備一式を裏から見た所です。
M1936ピストルベルトにはピストルマガジンポーチを固定するドットボタンが1箇所設けられています。
ここには他にも、「M1カービン・マガジンポーチ」も取り付けられます。