ジェネリック・スーパー9 ~ TSR-ZERO (SⅡS製・エアコッキング)

エスツーエスから発売されている、エアコッキングライフル「TSR-ZERO」です。

 

 

原型は昔なつかし「スーパーナイン・プロ」で、現在のトイガン業界で通用するように各部を改修され、性能向上しております。

 

 

この商品はTSRバリエーションの中でもDX版と呼べるもので、最初からスコープやバイポッドが同梱されており、購入してすぐに本格的な狙撃が楽しめます。

 

 

外箱の蓋は外装一体型です。

付属品がいっぱい梱包されていると、なんだかわくわくしてきます!

 

 

バイポッドはハリスタイプの物が付属しています。

 

 

ライフルスコープは4倍率固定です。

サバイバルゲーム用としては充分な倍率で使いやすいです。

 

 

付属品としては、BB弾ローダーもついてきます。

あきらかに東京マルイ製品のコピーですが、中国製トイガンでは当たり前のように入っているので、いつの間にか増えているアイテムです。

 

 

スコープマウントリングは丁度良い高さの物が付属しています。

いざとなるとマウントリングを選ぶのに手間取るので、はじめから専用サイズの物が付属しているとありがたいです。

 

 

試射用BB弾と六角レンチも入っていました。

BB弾は精度と素材に難ありなので、別売りのバイオBB弾を使ったほうが良いですね。

 

 

取扱説明書は白黒印刷の簡潔な物が付属しています。

 

 

二つ折りの1枚紙ですが、一通りの操作説明はわかりやすく記載されています。

 

 

TSR-ZERO本体の形状です。

癖のないデザインが好印象です。

見た目の印象は、原型であるスーパー9プロと変化はないように感じます。

 

 

ストックは民間スタイルの形状をしています。

表面のシボ加工が印象的です。

 

 

マズルはフラッシュハイダー等もなく、シンプルな円筒形です。

画像はマズルキャップを付けた状態です。

 

 

マズルキャップを外した状態です。

シンプルな銃口の様子が良くわかります。

 

 

マズル先端が逆ネジ仕様になっており、カバーを外すことで各種オプションパーツの装着が可能です。

インナーバレルはアルミ製です。

 

 

試しに、手持ちの在庫から小型のサイレンサーを取り付けてみました。

ネジの規格が合えば、しっかりと装着出来ます。

 

 

あくまで参考に取り付けただけですが、より大型のサイレンサーをつけることで、消音効果も期待できそうです。

東京マルイの「VSR-10 Gスペック」のような運用も可能でしょう。

 

 

スコープ搭載モデルという事で、はじめからマウントベースが取り付けてあります。

 

 

レイルは必要十分な長さが確保されています。

 

 

マウントベースには一応、アイアンサイトとして使える形状が工夫されていますが、はっきり言って実用性は無いです。

あくまでライフルスコープもしくはドットサイトの使用が前提の設計ですね。

 

 

トリガーは湾曲の少ない、ストレートな形状です。

 

 

グリップからの距離は遠目な感じもしますが、使用上不都合はありません。

トリガーの遊び、シアの落ちる感覚も悪くないです。

 

 

給弾は着脱マガジン方式です。

アンダーマウントレイルの後方下部にマガジンが収まっています。

 

 

マガジンは後端のレバーを押すと取り外せます。

直観的に操作できるので扱いやすいです。

 

 

機関部内は画像のような感じです。

エアコッキング式のボルトアクションライフルとしては見慣れた構成です。

 

 

マガジンはボックスタイプで、装弾数は29発です。

エアコッキング式なので、予備マガジン1本あれば1ゲーム余裕で戦えます。

 

 

別売りで予備マガジンも販売されています。

銃と一緒に購入しました。

 

 

セフティレバーはボルトハンドル前方にあります。

画像は射撃状態です。

 

 

こちらが安全状態です。

シンプルで確実に操作できるのは高評価ですね。

 

 

見た目にわかりやすくする為、刻印に色を付けてみました。

 

 

ボルトハンドルは球状で、個人的にはVSR-10のバーハンドルよりも断然好みのスタイルです。

19世紀末から第一次世界大戦あたりの歩兵銃に見られるデザインですね。

 

 

ボルトは画像の位置まで起こして操作します。

 

 

ボルトのストロークはそこそこの長さで、VSR-10と感覚的には大差ありません。

 

 

ボルトハンドルの操作はスコープ搭載時に邪魔にならないようにできています。

 

 

三八式歩兵銃やモシン・ナガン小銃などのストレートハンドルと違い、ボルトハンドルを起こした際に、真上に来ないのでスコープに干渉しないので便利です。

 

 

構造的に感心したのは、コッキング後にボルトが完全に閉鎖されていないと、トリガーが引けない物理セフティが機能している点です。

 

 

ボルトハンドルが半端な位置にあると作動しないので、ボルト後部を押し込んでボルトハンドルを完全に倒しきる必要があります。

 

 

しっかりボルトハンドルを倒した状態です。

この状態で、ようやくトリガーが引けるようになります。

ピストン破損やケガの防止に役立つので、良い点だと思います。

 

 

TSR-ZEROは、簡単にボルトを取り外すことが出来ます。

 

 

要領としては、トリガーガード後方のレバーを押します。

 

 

するとトリガーガード後方が外れます。

 

 

トリガーガードは前方のヒンジで可動するので、画像の位置まで動かします。

 

 

この状態でボルトハンドルを起こします。

 

 

そのまま後方に引き抜けば、ボルトを分離出来ます。

 

 

ボルトを抜いた後の機関部の状態です。

 

 

ボルト前方の形状です。

 

 

ボルト内にピストン、スプリング等、発射機構が内蔵されています。

需要はともかく、メーカーがその気になれば、構造上はガスボルト式も容易にリリースできると思います。

 

 

この商品の原型である「スーパー9」は、もともとカート式モデルでした。

その名残で、ボルトよりも前方に開口部があり、連動して開口します。

 

 

スーパー9ではここからカートリッジが排莢される構造でしたが、その機能は廃止されています。

 

 

排莢口下部に製造年と思われる表示があります。

 

 

付属のライフルスコープです。

 

 

固定倍率のシンプルな作りながら、それ故に軽量で実用上充分な性能を有しています。

 

 

倍率は「4倍×40」で、サバイバルゲーム用としては丁度良い倍率です。

 

 

ダイヤルはマイナスドライバーやコインを使って回す、古典的な仕様です。

 

 

クロスヘアも装飾性のないシンプルな物で、狙いも付けやすく、スコープ単体でも購入する価値はあると思います。

 

 

当然のようにスコープマウントリングも付属しています。

丁度良い高さの物が付属しているので、サイズ選びに悩まずに済みます。

 

 

ライフルスコープを搭載した状態です。

 

 

丁度良い高さのマウントリングのおかげで、スコープも低く載せる事が出来ました。

 

 

スコープの対物レンズ径の大きさから視界も広めで狙いやすいです。

 

 

マウントレイルは長く、大きめのライフルスコープもバランスよく載せられます。

 

 

TSR-ZEROは現在のトイガン市場では標準スタイルである、可変HOP機能を搭載しています。

HOP調節は、アウターバレル表面に露出しているダイヤルを使います。

 

 

ダイヤルは感覚的に操作しやすく、HOPの微調整もやり易い印象です。

ただ、外部露出式の為、何かに触れるなどしてHOP調節位置がずれる恐れはあります。

運用上、注意したいポイントです。

 

 

ストック前部は角ばったスタイルで、VSR-10やM24とは異なる、武骨な印象を受けます。

 

 

ストック前方下部にはアンダーレイルが装備されています。

主に、付属のバイポッドの装着に使うことになるでしょう。

 

 

アンダーレイルに挟み込む形で、フロントスリングスイベルが取り付けてあります。

かなり単純な作りのスリング金具です。

 

 

リア側のスリングスイベルは、ストック下部に取り付けてあります。

一目見てわかる通り、あまり綺麗な作りとは言えません。

 

 

ストック形状は頬付けを考慮した民間スタイルで、素材はABS樹脂製です。

 

 

表面に施されたシボ加工が特徴的で、ブラック単色の印象も合わさり格好良いです。

 

 

バットストックは別パーツでゴム製になっており、クッション性も高いです。

トイガンでは反動の問題はありませんが、ラバーの触感が“狙撃銃”っぽさを感じさせてくれます。

 

 

バイポッドはハリスタイプの物が付属します。

 

 

クリック感のある可動でバイポッドを展開出来ます。

 

 

バイポッド正面から見た様子です。

 

 

バイポッドは画像のように、長さを調節出来ます。

 

 

一番長く伸ばした状態です。

射撃姿勢や射線の確保からも、実用時には最長状態での使用が前提になるでしょう。

 

 

バイポッドの長さ調節範囲は、画像の通りです。

 

 

画像位置のレバーを押し込むと、スプリングのテンションで脚がビョン!と飛び出します。

 

 

TSR-ZERO本体のアンダーレールへ装着した状態です。

レールへの固定はネジ留めなので、しっかり固定出来ます。

 

 

フル装備状態のTSR-ZEROです。

 

 

ベースであるスーパー9プロゆずりの特徴のないシンプルなデザインが、スナイパーライフルらしいスマートさを醸し出しています。

 

 

全体のスタイルです。

箱出し状態で、ここまで狙撃銃らしさを堪能できます。

 

 

フルセットと考えると価格もリーズナブルなほうで、コストパフォーマンスも良好です。

 

 

初速は平均値で80m/sで安定しています。

スタンダード電動ガンと同程度の初速で、0.2gBB弾との相性が良いようです。

 

 

陸上自衛隊装備と合わせてみました。

普通科連隊の狙撃班をイメージしてみました。

 

 

“想定対人狙撃銃”としての運用です。

見た目だけなら、東京マルイ製VSR-10よりも“らしく”見えますね。

 

 

バイポッドによる依託射撃も様になります。

ストックのエッジが目立たない位置から見れば、陸上自衛隊の「M24SWS」に見えなくもないかな、と。

 

 

バイポッドのおかげで安定した精密射撃が可能です。

 

 

ボルト操作は重すぎず、姿勢を維持しつつの次弾装填も安定して行えます。

銃の性能は命中精度と飛距離ともにVSR-10と比較すると厳しい点にならざるを得ませんが、エアコッキングトイガンとしては十分に狙撃を楽しめますし、コスパは上々なので1挺手元に置いておくのも悪くない選択だと思います。

 

 


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