ソ連軍 装備サスペンダー・後期型 (実物)

ソ連軍が冷戦期に使用していた装備サスペンダーです。

戦後、冷戦期を通じて運用された装備品の為、多少の仕様変更があり、この個体は1973年に仕様変更された後期型に相当します。

 

 

ソ連軍の装備サスペンダーは現在でも実物未使用品が多数流通しており、市場枯渇する事はまずないだろう装備品です。

 

 

ソ連軍では第二次世界大戦初期には「突撃サスペンダー」が採用されていましたが、消耗戦が続く中で廃れてしまい、戦後1950年代になって新設計のサスペンダーが改めて導入されました。

 

 

一見、革製に見えますが、コットン製の織りベルトの表面を焦げ茶色に塗装処理した合皮製です。

 

 

肩パッドも合皮製ですが、両端のベルト通しと中央のギボシ付きストラップは本革製です。

 

 

このストラップはメショク(背嚢)を背負った際に、ショルダーストラップを重ねて固定する為の物です。

 

 

肩パッドの裏面には、フェルト地が縫い込まれており、わずかながらクッション性があります。

 

 

真横から見ると、厚みはあまり無いです。

 

 

サイズ調節金具は後期型の特徴であるカーキ塗装された物です。

 

 

各ストラップは游環で輪っか状に隙間を作り、ここに装備ベルト通します。

 

 

ソ連軍のサスペンダーはY型で、3つのストラップを背中で束ねてあります。

縫製は大変しっかりしており、千切れたりほつれたりすることはまず無いでしょう。

 

 

背中のストラップは1本です。

サイズ調節は正面のストラップ2本で行う為、背面ストラップの長さは調節できません。

 

 

ストラップのループにベルトを通して身に着けます。

 

 

背面ストラップに重なるように、荷物を挟む為のストラップと金具が配置されています。

 

 

画像のように展開し、荷物を縛着できます。

もっぱらパラトカ(ポンチョ)を携行する為に使われている機能です。

 

 

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