東京マルイの次世代電動ガンシリーズの「AK-47」、私も購入して高性能とブローバックの楽しさを堪能していますが、そのバリエーションモデル「AKS-47」を手にいれました。
初期ロットは2019年発売、予約して購入した個体です。
注意書きやターゲットなどの紙物はジップロックに入れてあります。
次世代電動ガンでは標準的な梱包です。
高級感のあるパッケージで満足感があります。
BB弾やマズルキャップなどの小物の入った箱は、デザインも秀逸です。
スタンダード電動ガンと比べ、金属製パーツが増えた事で一見してリアル感が増しています。
ストックは折り畳み式のワイヤーストックです。
取り扱い説明書は、2冊付属します。
1冊目は先に発売されていたAK-47の物がそのまま流用されています。
加えて、折り畳みストックの使い方など、追記冊子が追加してあります。
AKS-47は、AK-47のコンパクトモデルで、フルサイズのAK-47と共に1949年にソ連軍に制式採用されました。
従来の歩兵銃(ライフル)に対する騎兵銃(カービン)の位置づけで、ドイツ軍のMP40に似た折り畳みストックを装着している以外、AK-47と外観の違いはありません。
AKS-47は冷戦当時ソ連の同盟国の多くでライセンス生産されていた他、紛争地域への支援物資としても供与されていました。
AK-47よりも各国ごとの外観のアレンジが少なく、オリジナル度を保ったまま生産されている事が多いので、多国籍軍装趣味者にとっても使い勝手のよいトイガンです。
ストック形状は、採用当初の用途がサブマシンガンの強化版という位置づけだった為か、簡易的な印象を受けます。
折り畳み式ワイヤーストックは、ソ連軍銃器ではPPS短機関銃以来のこなれた機構で、初心者が説明を受けなくても、いじっていれば感覚的に扱える位、シンプルでわかりやすい構造です。
ストックは、実銃のスチールプレス製ワイヤーストックの外観を上手く再現してあります。
特出すべきはバットプレートの干渉対策の突起です。
スタンダード電動ガンでは再現されていませんでしたが、流石の次世代モデル、実銃に倣って再現されています。
ストックの剛性はスタンダード電動ガンよりもしっかりした感じで頼りがいがあります。
ワイヤーストックを動かす際は、基部のボタンを押し込んでロックを解除します。
動かした際もぐらつく感じは無く、しっかりと剛性が感じられます。
ストック折り畳み状態で再びロックが掛かり、しっかりと固定保持されます。
ストックは折りたたんだ状態でも射撃やマガジンの交換を問題なくできます。
記録映像でも、折りたたんだ状態で腰だめ射撃をしつつ進撃する空挺軍の演習の様子などが見られます。
ハンドガードは木目風の塗装がされた樹脂製です。
塗装は工夫されていて、スタンダード電動ガンよりも、渋い色合いで良い雰囲気です。
バッテリーはハンドガード内に収める都合上、側面に設けてある二か所の放熱スリットは、中身が見えないよう塞がれています。
ハンドガード上部は、ロックを解除する事で分解できます。
ハンドガード内は、スペース的に東京マルイ純正のニッケル水素ミニSバッテリーに対応しています。
次世代シリーズ初期に発売されたAKS-74系はかなりタイトな作りでしたが、要望も多くなったようで、若干収納スペースに余裕が持たせてあります。
それでも純正バッテリーはコネクター配線コードの取り回しにコツがいりますが、他社製の小型のリポバッテリーなら、ストレスなく収納できます。
リアサイトはAKでは見慣れたタンジェントサイト型です。
実銃の仕様にならって、自分で目盛りにホワイトをスミ入れしました。
タンジェントサイトは射距離に合わせた照準の調節はやり易いので便利です。
側面の丸いボタンを押しながらスライドさせることで、リアサイトの照準位置の高低を感覚的に操作できます。
フロントサイトはサイトガード付きで専用工具で高さを変えられます。
形状はSKSカービン等に見られる、ソ連軍銃器に共通のデザインです。
照準は、リアサイトの凹みにフロントサイトの凸を合わせる、感覚的にわかりやすいものです。
照準を付けた時の視界はこんな感じです。
実感としては、正確な照準よりも、素早く狙って撃つのに適した形状に感じられます。
ボルト側の側面形状です。
全体に暗めの色調で統一してあり、レトロ調と高級感があります。
フレームは金属製で塗装で仕上げられています。
次世代電動ガンのAK-47シリーズはフレームの色調が独特で、アルマイトブラックの中にうっすら金色に見える、いわゆるシャンパンカラーが混じっています。
ワイヤーストックは充分な厚みと剛性があります。
実銃の設計時代が古い為、フルオート射撃時のコントロールには不利な曲銃床の角度が特徴です。
セレクターはボルト側レシーバー側面にあり、安全・フルオート・セミオートの切り替えができます。
画像はセフティの掛かった安全状態です。
セレクターを中央位置にするとフルオート状態です。
セレクターを一番下の位置に合わせるとセミオート状態になります。
一般的な小銃では安全位置から→セミ→フルと切り替わるものがほどんどなので、このセレクター配置はAK特有の特徴と言えます。
次世代電動ガンの特徴である電動ブローバック機能はもちろんAKS-47にも搭載されており、射撃時にはメタリックグレーのボルトブロックが激しくブローバックし、内蔵したカウンターウェイトによるリコイルを感じられます。
ボルトを引くと、内部に可変HOP調整ダイヤルがあります。
銃の各所には、実銃に倣った刻印が再現されています。
それらとは別に、トイガンの製造メーカーである東京マルイの商品情報の刻印も確認できます。
フロントスリングスイベルはバレルとガスバイパスのつながる位置に設けてあります。
恐らく銃身加熱時の取り扱いにクレームがついたのでしょう、改良型のAKMからはスリングスイベルの位置がハンドガード前方に移されました。
リアスリングスイベルはストックの可動基部の上に取り付けてあります。
グリップは実銃では木製ですが、ハンドガード同様、木目風の樹脂製です。
グリップ底部のネジを外すと、グリップを取り外す事ができます。
グリップ内には電動ガンの心臓部とも言える、モーターが内蔵されています。
マガジンハウジング内に給弾口が見えます。
スタンダード電動ガンと比べ、メカニックがぎっしり詰まった印象を受けます。
マガジンは次世代AK-47専用の新規設計になっており、同じ次世代電動ガンでもAK-74との互換性はありません。
マガジンは装弾数90発のスプリング給弾式です。
次世代電動ガンの中でも、新設計のAK-47では、BB弾を撃ち切ったらメカボックスの作動が停止する機構が組み込んであります。
マガジンチェンジ後は、一旦ボルトを引かないとトリガーを引いても作動しません。
実銃の、ボルトストップ機構が無いために常に初弾装填操作が必要な特徴を再現してあり、リアルアクション派のユーザーには嬉しいバージョンアップです。
再装填動作が煩わしいと感じる方向けに、マガジンに設けてあるレバーを切り替えれば、射撃ストップ機構はオミットできるので、ユーザーフレンドリーです。
従来のマガジンと並べてみると、給弾リップの構造が全然違うのがわかります。
ゼンマイ巻き上げ式多弾マガジンは発売されていませんが、付属のパーツを銃本体の給弾口にセットすれば、スタンダード電動ガンのAKタイプマガジンが使えます。
スタンダードマガジンを使用した場合、BB弾を撃ち切った後の射撃ストップ機構は機能しませんが、600連マガジンが使えるので火力志向のサバゲーマーさんのニーズにも配慮した構造は、さすが東京マルイさん!お見事です。
【商品紹介】
「東京マルイ No.27 AKS47 18歳以上 次世代電動ガン」…金属を多用し表面処理も高級感があり、ブローバック機能を持つ高性能モデルです。
「AK AKM SKS RPK キャンバス製 スリング 実物」…ロシア製軍用実物です。