国家人民軍(東ドイツ軍)の舟形帽です。
英語圏では「ギャリソンキャップ」と呼ばれるこのタイプの帽子は、第二次世界大戦は勿論、戦後も東西両陣営において類似のアイテムが使われていました。
舟形帽は使わない時は折りたたんでポケットにしまったり軍服のエポーレットに挿し込んだり、取り扱いが便利な為、各国軍人に好まれた事が、長きにわたり愛用される要因だったと思われます。
東ドイツ軍の舟形帽は、ドイツ国防軍時代の伝統を受け継いだデザインで、マウスグレーのウール製で帽章はドイツ民主共和国章が刺繍されています。
舟形帽の着用状態です。
殆ど同じ形の舟形帽が、ドイツ民主共和国(東ドイツ)でもドイツ連邦(西ドイツ)でも使われていました。
双方共、始祖が同じドイツ国防軍の「フェルトミッツェ」なので偶然の一致が起こったわけですが、軍装趣味の視点だと非常に興味深いです。
画像の舟形帽は下士官兵用です。
東ドイツ軍では将校用と下士官兵用それぞれに官給品が製造されていました。
基本的なデザインは同じですが、下士官兵用の素材はウール・ラシャ製で、将校用はウール・ギャバジン製です。
【商品紹介】