「KSC」製ガスブローバックハンドガン「トカレフ TT-33」です。
トカレフのガスガンは今は亡き「ハドソン」から発売された事がありましたが、かなりの問題児だった上に早々に絶版になり、その後しばらくのちに韓国「トイスター」からエアコッキングガンが発売された時は即、購入したものでした。
KSCのトカレフはハドソン製と比べれば作動も良好で、ようやく安心して使えるトカレフが手に入ったと感無量な気分です。
ヘビーウェイト素材でありつつ、ブローバックのスピードも速く、手にガツンとくる反動が心地よいです。
とりあえず、「トカレフ TT-33」と「マカロフ PM」の2種類が揃えば、社会主義圏の軍隊のサイドアームは第二次世界大戦から冷戦終結時までフォローできるので、共産趣味者待望のアイテムと言えましょう。
箱の中身は、銃本体、取扱説明書、試射用BB弾、マズルキャップ、取り替え用マガジンボトムです。
KSCの取扱説明書は操作の説明以外にも、実銃の情報もたっぷりで読み応えのある作りです。
私などは、昔のタミヤのMMシリーズ(組み立て方以外に戦史や開発秘話が書いてあった)の説明書を読むような気分で、懐かしい気持ちになりました。
トカレフを真上から見た所です。
突起物が少ない為か、「コルト ガバメント」よりも薄く感じられます。
トカレフを真下から見た所です。
フレームの薄さゆえ、グリップの厚みが目立ちます。
これでも韓国トイスター製エアコッキングガンよりも薄いです。
ホールドオープン状態です。
スライドストップの他には可動部分が殆ど無く、実にシンプルな外観です。
こうしてみると、「コルト ガバメント」よりも「コルト 380」等の中型オート系に近いデザインですね。
本体はヘビーウェイト素材でずっしりしています。
ロシア版ブローニング系オートといった風情のトカレフ、何とも言えない魅力があります。
フレームの薄さもあって、握った感じは悪くないです。
ホールドオープン時のスライド後端の丸みに特徴があります。
エジェクションポートから覗く構造は、ガスBLKにお馴染みの光景です。
ちょっとぼやけてしまいましたが、マズル付近もコルト系に似た雰囲気です。
トカレフは極力ネジ類を使わない構造で、スライドストップは反対側でコの字型パーツで挟んで固定してあります。
この辺りの処理の野暮ったさというか、大雑把さがロシア的合理主義とも思える処理で、面白いです。
マガジンは薄く、コルト ガバメントと良く似た印象です。
装弾数は10発でサバイバルゲーム視点ではかなり残念な点ではありますが、1チャージのガスで確実に撃ち切れると考えれば妥当と考えるべきなのでしょう。
マガジンボトムは取替えられます。
本銃には標準でランヤードリング付きが取り付けられていますが、付属品としてリング無しも入っています。
なお、一緒に購入した別売りの予備マガジンはリング無しタイプでした。
グリップの固定にはネジは使われておらず、内側のパーツで銃本体に引っ掛けて固定します。
その為、グリップは工具無しで取り外しできます。
今回は、ソ連軍の実物ホルスターに収納してみました。
ホルスター自体が人造皮革製で柔らかめなのもあって、よく馴染みます。
ホルスターには予備マガジン収納ポケットがあり本体と合わせてマガジン2本分を携行できるわけですが、この状態でも一般的な現代オート・ガスガンの1マガジン分にも満たない装弾数(20発)なので、ハンドガン戦では苦戦を強いられます。