東ドイツ軍 レインドロップ迷彩コンバットパック (実物)

東ドイツ軍(国家人民軍)の背嚢です。

ドイツ語制式名称は「シュトゥルムゲペック(Sturmgepäck)」ですが、ミリタリー・サープラス市場ではもっぱら英語表記の「コンバットパック」の名称で流通しています。

 

 

相応の容量があり丈夫で安価な為、私物としても重宝する軍装品です。

折りたたむとかなりペタンコになり、保管するのにも便利です。

 

 

コンバットパックには別パーツでビニール質のストラップが付属しており、これを使う事でロールした装備品をくくり付けることが出来ます。

画像では、ツェルトバーン(ポンチョ)を巻いて縛着しています。

 

 

コンバットパック自体には背負う為のストラップは付いておらず、Y型サスペンダーに金具で取り付けて装着します。

ナチスドイツ軍時代のAフレームに似た装備方法です。

 

 

ツェルトバーン(ポンチョ)のロールの仕方については、東ドイツ軍教範の図説がわかりやすく参考になります。

 

 

コンバットパック上部には連結金具があり、同型のパックを連結する事ができます。

 

 

実際にこのように使われる事があったかどうかはわかりませんが、このように2個を連結して背負う事もできます。

 

 

画像ではタオルなどの軽い詰め物をしていますが、それでも重量でパックが垂れ下がってきてしまっています。

2個連結背負いは現実的ではありませんねw

 

 

この背嚢は大別して内部が普通生地の物と、ビニール内張りで完全防水の物があります。

もっとも、内部構造の話なので、外見上は見分けは付きません。

 

 

蓋を開けてみると、内張りの防水処理の違いがよくわかります。

 

 

簡易版では内蓋のみ、薄いビニール質で防水処理がなされています。

 

 

完全防水版では、ブルーグリーン色の分厚いビニール質で内部が完全に覆われています。

 

 

①物を収納する際には、まずなかのビニールカバーを全て外側に引っ張り出して物を詰めていきます。

 

 

②中身を詰めたら、ビニールカバーを束ね、くるくると巻いていきます。

 

 

③完全に巻き込んだ状態です。

水の入り込む余地はありません。

 

 

④この状態で中蓋、外蓋を閉め切ってしまえば、たとえ雨中であっても内容物が濡れる事は無いでしょう。

実に良く出来た装備品だと思います。

 

 



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