中国人民解放軍の「リュックサック型背嚢」です。
かつては日本国内でも大量に市場流通しており、1980年代のサバイバルゲームではガスガンに連結したエアータンクを背負う為にゲーマーに愛用されていました。(当時は1,000円で買えました)
この背嚢はベトナム戦争中に中国から北ベトナムに送られた軍事援助物資、通称「援越装備」として有名な物です。
北ベトナムに送られなかった余剰分は人民解放軍でも使われており、わずかながら1979年の「中越戦争」の映像で実用例が確認できます。
背嚢の正面にあるポーチは鉄製金具ストラップ式です。
両側面にあるポーチは紐で結び止める方式です。
紐はかなり細く頼りない印象ですが、中古品でも破損せずしっかり残っており、見た目よりは頑丈なようです。
背嚢の蓋は2本の板紐で開け閉めする作りです。
板紐ストラップは鉄製金具ストラップ式です。
蓋は大きく、開けると袋状の入り口を大きく広げられます。
収納口はキスリングでナップサックのように閉めることが出来ます。
感覚的に扱える、便利な構造です。
蓋は各部に補強の当て布がされ、縫製もしっかりしています。
この背嚢は、見た目にもわかるほど相応に使い込まれた中古品ですが、破損箇所はなく流石の耐久性です。
背負い紐は肩からゆるやかに幅が細くなっています。
肩部分にはわずかにクッション目的の詰め物がされているようで、縦に縫込みがされており丈夫です。
背負い紐の端末は、ほかのストラップ金具と同型の鉄製金具で固定・サイズ調節します。
背中に当たる部分はポケット状に布が貼り付けてあります。
表面はコットンですが、裏面は防水ビニール質の素材で出来ています。
背嚢の底部には、携帯ショベル固定用と思われるループと紐が縫い付けられています。
実際に携帯ショベルを装着してみました。
ループ部分は大き目で、ショベルの座りはあまり良くない印象です。
試しに逆方向に装着してみましたが、抜け落ちてしまうので、着装方向は決まっているようです。
携帯ショベルを装着した、基本装備状態です。
この背嚢は、人民解放軍装備というよりは、ベトナム戦争において北ベトナムに大量に供与されたため、「北ベトナム軍&解放戦線装備」としてのほうが有名ですね。
背嚢の着装状況です。
各種装備品は、1970年代以降の軍緑色の物を合わせてみました。
背嚢は大き過ぎず、丁度良い収まり具合で使いやすいです。
携帯シャベルも、上手く固定出来ました。
【商品紹介】
「中国人民解放軍 リュックサック」…人民解放軍実物です。