AKM (アローダイナミック製・電動ガン)

アローダイナミック製電動ガン「AKM」です。

フルメタル・リアルウッドの中華電動ガンの中でも、中~高級価格帯の製品です。

 

 

ブランドはアローダイナミックですが、製造はE&LのOEM製品という事で、実銃を彷彿とさせるリアル感と、E&L正規品と比べ安価なこともあり、コストパフォーマンスに優れたトイガンです。

 

 

梱包は、最近の中華銃ではスタンダードなボール紙に中身の判別用シールが貼られたシンプルなパッケージです。

 

 

環境問題からか、ここ10年ほどで発砲スチロール製の外箱は激減し、このような厚紙製や、ブリスターパック製のパッケージが増えました。

保存しておく時は発泡スチロール製も耐久性があるので良いのですが、これも時代でしょうね。

 

 

取扱説明書です。

 

 

フロントバレル周りの形状です。

全金属製で、力を加えても軋んだりせず、高い剛性感があり頼もしい限りです。

 

 

AKMの特徴でもある、竹槍のような形状のフラッシュハイダーです。

AK-47で指摘された、フルオート射撃時の銃口の跳ね上がりを抑えるため、このような形状が採用されたそうです。

 

 

フォアストックは実銃同様、合板製で大変リアルです。

 

 

下部には水抜き穴も再現されています。

 

 

フロント側スリングスイベルは、AK-47ではバレルとガスチューブのつながる付近にありましたが、AKMではフォアストック前部に位置を変更されています。

この配置は後継のAK-74にも受け継がれています。

 

 

フレームもスチール製で剛性感の塊といった感じで、まるで無可動実銃を見ているようで非常に格好良いです。

アローダイナミック/E&LのAKMは、全体にスチールパーツは黒染め仕上げになっており美しい仕上がりです。

実際にはソ連製(イジェフクス工廠製)のAKシリーズで黒染仕上げはAK-47までで、AKM以降は焼付塗装仕上げなのですが、“銃”のイメージと所有する満足感はガンブルー仕上げに軍配が上がるかな、と個人的には思います。

 

 

セレクター・安全位置です。

 

 

真ん中でフルオート・モードです。

 

 

一番下でセミオート・モードです。

セレクターは操作すると必ずフレームに傷が付きますが、そういうものです。

フレームが樹脂製だとちょっと残念に感じますが、金属フレームだと鈍色に光る地金の色が、かえってリアリティを感じさせるのが良いですね。

 

 

グリップは樹脂製です。

実銃では、初期はAK-47同様の木製で、時期は不明ながら、のちにベークライト樹脂に変更されています。(恐らくベークライト製マガジンの採用と同時期ではないかと思われます)

ソ連製のベークライトグリップは独特の色味が特徴的ですが、トイガンでは他社製品も含め、単純にプラスチック感そのままのグリップばかりで、この点だけはちょっと残念なところです。

 

 

マガジン挿入口を除くと給弾口が見えます。

金属製なので、各種メーカーのマガジンを使う際に、破損の心配が少ないのがうれしいです。

 

 

リアサイトは、今となっては古めかしいタンジェントサイト式です。

このデザインは第二次世界大戦からの由緒ある物ですが、AK-47にはじまり現在のロシア連邦軍主力のAK-74Mにも受け継がれています。

 

 

実銃同様、距離を示す刻印部にホワイトがスミ入れされています。

東京マルイ製品など、スミ入れされていない製品も少なくない中、細かいところまで配慮が行き届いているなと感心します。

 

 

レシーバー・カバーはスチールプレス製です。

黒染め仕上げの鈍い輝きが非常に良い風合いを醸し出しています。

その分、手汗や雨等ですぐに赤錆が浮くので定期的な注油手入れは欠かせません。

 

 

バッテリーは、レシーバー・カバーを外し、機関部上部に取り付けます。

収納スペース的に、スティック型バッテリーに対応しています。

東京マルイ製AK-47とそのコピー品で散々使い慣れた構造なので、扱いは楽です。

 

 

ストック、ハンドガードは実銃同様に合板製です。

ニス仕上げの外観は、いかにも量産品の軍用銃らしいワイルドさがあり好みです。

 

 

スリングスイベルはストック下部に設けてあります。

これは1959年採用のAKM初期から中期生産分の特徴です。

1970年代生産分では、位置がストック側面下部に変更されました。(後継のAK-74にも踏襲されています)

 

 

バットストックはスチールプレス製です。

丸いアクセサリー収納部はライブで、丸い蓋を押し開ける事が出来ます。

 

 

マガジンはスプリング給弾式ノーマル・マガジンが付属しています。

本体同様、黒染め仕上げで、リアルで美しいですが、放っておくとすぐに錆が浮いてきてしまいます。

サバゲーで数回使用した所スプリングが上がって来なくなり、フル装弾では使えなくなりました。

分解調整で修理は出来そうですが、中華銃ならではの個体ごとの当たり外れが、悪いほうに出てしまったようです。

 

 

もともと多弾マグは必要だなと思っていましたが、軍装に合わせるためにプラ製マガジンを探して購入しました。

 

 

入手したのはUFC製AK47系ベークライト・マガジンです。

1970年代から1980年代前半頃の「ソ連地上軍 自動車化狙撃兵」の装備に合わせるため、あえてのプラ製マガジンです。

 

 

ゼンマイ式の多弾マガジンで、容量は約500発です。

現在まで、弾上がりなど問題なく使用できています。

 

 

AK-74採用後も全軍に普及するには時間がかかった為、装備更新の遅い部隊ではAKMの近代化が進められており、AKM・後期型に相当する銃ではマガジンがベークライト樹脂製、銃剣が一般にAK-74用とされている「6Kh4」に更新されています。

 

 

箱出し状態での初速は60m/s台中盤から後半といったところ。

複数回測って最も高い数値が画像の67m/sでした。

実際に使用した印象では、スタンダードな電動ガンのクオリティで、そつなく使えます。

ただ、初速が遅い分、弾道がふわっとしていて、着弾までに時間がかかる印象です。

 

 

素の状態では性能面で不満があった為、トイガンショップにチューニングを依頼しました。

インナーバレル、メインスプリング、モーター等の換装とグリスアップ、シム調整の結果、初速80m/s台で弾道も安定し、満足のいく性能になりました。

 

 

また外装の質感を上げる為、実銃に倣ってグリップとマガジンをベークライト樹脂風に塗装してみました。

 

 

ソ連製特有のまだら模様の成形色を真似て模型塗料の筆塗りと缶スプレーで再現してみました。

腕前のせいでアラが目立ちますが、遠目に見ればなかなか良い感じに仕上がったと自画自賛しております。

 

 

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