ドイツ国防軍 重装備用サスペンダー (中国製&エスアンドグラフ製・複製品)

今回紹介するのは、ドイツ国防軍の重装備用サスペンダーです。

このサスペンダーは、歩兵の個人装備として1939年4月18日に採用されました。

装備用サスペンダー自体は第一次世界大戦当時から使用されていましたが、1939年型ではDリングが縫い付けられているのが特徴です。

Dリングは、旧来の大型背嚢に代わり、飯盒・ツェルトバーン・ポーチ類を「Aフレーム」を介して携行する為に使用されます。

当初は歩兵科が支給対象でしたが、1941年6月26日にはオートバイ兵も支給対象となり、更に1943年3月24日付けで自転車兵にも採用されました。

このサスペンダーは、主に1941年以降の独ソ戦から普及し始め、Aフレームと共にドイツ軍兵士に愛用されました。(逆に1939年の対ポーランド開戦時や、1940年の対フランス戦では殆ど見かけません)

 

 

このサスペンダー、複製品がいくつもあり、今回も納得行く物を手に入れるまでに迷走してしまいました。

画像の物は最初に入手した中国製の複製品です。

ヤフオク!で出品されていた物で、安価なので購入してみました。

 

 

弾薬ポーチのDリングを引っ掛けるフックは重装サスペンダー特有の形状を再現してあります。

 

 

サスペンダー本体の素材はどうも人造皮革製のようで質感は残念仕様です。

 

 

金属パーツはグレー塗装されています。

艶ありで綺麗過ぎるのがちょっと気になりますが、廉価版としては及第点でしょう。

 

 

構造は悪くないのですが、画像のように背面側ストラップの取り付け位置が明らかにおかしいので、そのまま着用すると簡単に千切れてしまいそうです。

 

 

背面フックは良く出来ています。

全体にサスペンダーの形は再現されているものの、素材や質感、縫製等、気になる点がありすぎて他社製品を探す事にしました。

 

 

次に購入したのはエスアンドグラフで販売されている物です。

さすがにそれなりの値段がしましたが、そのぶん本革製のしっかりした造りです。

 

 

色は茶革と黒革のハイブリッドです。

背面のフックはアルミ製で塗装はされていません。

 

 

全体に造りは良かったのですが、ベルトに連結するフック部分が、重装備用サスペンダーとは形状が異なり、ドイツ空軍地上部隊で使用されていたサスペンダーの物が付いています。

実物に忠実でない上に外れやすいので、改めて正確な形状の物を探しなおす事にしました。

 

 

最終的に基本構造とフック金具が正確な形状の物という事で、カンプバタリオンで販売されている物を購入しました。

 

 

ベルトは本革製で、茶革と黒革が使われており、フック類はグレー塗装されています。

拘りだすときりがありませんが、とりあえずはこれにて一件落着!

 

 

【商品紹介】

Amazonでレプリカが販売されています

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