
中国人民解放軍の「65式シャツ」です。

素材は染色・漂白されていない生成りの綿製で、若干目の粗い肌触りです。



「65式シャツ」は、「65式軍服」の下着として支給された物で、対になる「65式パンツ」と共に、旧世代の人民解放軍で用いられました。

私は、以前は紳士服用の化繊の白色ワイシャツを使用していましたが、今回幸運にも実物デッドストック品を入手することができました。


まぁ、デザインは折襟で胸に貼り付けポケット1つ、両袖がカフスボタン式という何の変哲も無いシャツですので、実物が入手出来なくとも、市販のシャツで充分代用出来ます。

ボタンはごく普通の民生品タイプで、白い成形色のプラスチック製です。

裏地の様子です。

生成りの為、少し黄色みがありますが、洗濯を繰り返せば自然と漂白されて白くなっていくでしょう。

裏面には「1975年製・三号サイズ」のタグがスタンプしてあります。



袖もシンプルな物です。

裾はわずかに裂きが設けてあります。
実用性云々というよりは、1970年代の流行デザインという所でしょうか。

機会に恵まれ、シャツは2着入手できました。

いずれも同じ綿製の65式ですが、製造時期が異なります。

当然ながら同じ仕様の為、並べてみても細部に至るまで違いはありません。

「65式パンツ」は、その名のとおり下着のパンツで、上着と同色の生成りの物もありますが、当時映像資料等では、“白シャツ&緑パンツ”の組み合わせが多いようです。

パンツが無地だと汚れが目立つからと思われます。(一方で、パンツと同じ緑色の「65式シャツ」も存在します)



股下の丈はかなり短く、いわゆる“社会の窓”はありません。


パンツのウエストは紐の締め具合で調節するタイプです。


これで馴れている当時の兵士には問題無かったのでしょうが、現代のゴム内蔵パンツに馴れた身には、大変使い難い構造です。

タグはスタンプ式ですが、緑地に赤色の上、ぼやけているので読み取るのは困難です。

「65式軍服」と合わせてみました。
全て綿製なので、レトロ感があり好みの組み合わせです。
一方で、化繊の「78式」と違い、シャツもズボンもすぐに皺が寄ってしまうので、やはり新型は改良されて便利になってるんだな、と実感できました。
【商品紹介】
「中国人民解放軍 65式白シャツ (L)」…純綿製生成りの実物放出品です。