ソ連軍のトカレフ拳銃用ホルスターの実物放出品です。
「トカレフ TT-33 自動拳銃」は、1933年に労農赤軍(のちのソ連軍)に制式採用され、主に第二次世界大戦で数多く用いられました。
戦後は1951年にコンパクトな「マカロフ PM 中型拳銃」が新たに採用され、ソ連軍では早期に退役したものの、同盟諸外国(中国やベトナム等)では長い間主力拳銃として用いられています。
ソ連軍のトカレフ・ホルスターには各種バリエーションがありますが、画像の物は合皮と本革のハイブリッドモデルです。
ベルトループは革製で、ホルスター本体にじかに縫い付けてあります。
バリエーションとして、ベルトループから吊り下げるような形でホルスターが縫い付けてある物も良く見られます。
ホルスター本体は、戦後ソ連軍の弾薬ポーチやマップケースに見られる、キャンバス地の表面をコーティングした合成皮革が広く用いられており、縁は補強がされ、マガジンケースやフラップ留め等に本革が使われています。
ホルスターに拳銃を収納した状態です。
ごつい見た目の通り、頑丈な作りをしています。
収納された拳銃の周りはホルスターでしっかり覆われており、グリップ等が外部に露出しない作りです。
フラップの裏面には白い塗料でタグ・スタンプが押印されています。
裏地を見ると、合成皮革の素材感が良くわかります。
同じ合成皮革でも使い分けが工夫してあり、拳銃の触れる部分はなめらかな表側を使用してあります。
ホルスター側面のホルダーに差し込んであるクリーニングロッドは実物です。
ソ連製の実銃用工具ですが、ホルスターとは別のショップで無事、入手できました。
トイガンとしては使い道はありませんが、外から見える部分なので、必須のアイテムと言えましょう。
比較用に、マカロフ拳銃用クリーニングロッドと並べてみました。
共にソビエト・ロシア製ですが、ご覧の通り寸法に違いがあります。
リング部分はホルスターの寸法に合わせた物か、だいぶ径が異なり、マカロフ用の方が作りが小さいです。
特徴的なのは先端の形状で、マカロフ用には突起が設けてあります。
リング部分の半円状の処理等からも、マカロフ用は作りが凝っている印象です。
【商品紹介】
「トカレフ TT33 特殊布製ホルスター ソビエト製 本物」…記事で紹介しているものと同じ、人造皮革と本革のハイブリッド製品です。
「琥花堂 [本物3点セット] トカレフ TT33 ホルスター ランヤード クリーニングロッド ソビエト製 本革製」…本革製で吊り下げループ式モデルです。大戦中のものとしては、こちらのタイプのほうが一般的でした。