RGD-33スタイル スプリング式 インパクトグレネード (Chaos Airsoft製)

ソ連軍が大祖国戦争(第二次世界大戦)で用いた主力手榴弾「RGD-33 (РГД-33)」のBB弾発射機能付きグレネード・トイガンです。

 

 

実物は全長191mm、弾頭直径52mmなので、比べるとひと回り小型のディフォルメモデルと言えます。

 

 

RGD-33のダミーグレネードと言うよりは、BB弾発射グレネードを設計するにあたって、RGD-33に外見を寄せてみたという感じですね。

 

 

見た目も、よく見知った柄付き手榴弾みたいな色味を成形色で再現してありますが、RGD-33は全金属製なのでイメージ優先のアレンジと言えそうです。

 

 

グリップ底部も、摩擦信管の蓋のように、黒く塗り分けてあります。

 

 

グリップ部分はプラモデルのような2パーツ貼り合わせのモナカ構造です。

グリップパーツは接着してあるので、分解はできません。

 

 

作動方式は、弾頭内部の仕切り板を内蔵バネを跳ね起こし、BB弾をまき散らすシンプルな構造です。

 

 

弾頭にBB弾投入蓋が設けてあります。

 

 

蓋は回す事でロックが外れます。

 

 

BB弾を給弾する際には、画像のように蓋を取り外します。

 

 

三箇所の収納スペースに、BB弾を流し込みます。

 

 

信管に当たる機構はグリップ根元に位置しています。

 

 

投擲前に、安全ピンを引き抜き、セフティを解除します。

 

 

内部の鉄球が押さえとなって、バネのテンションをロックしています。

 

 

衝撃で鉄球が自由になると、シアが外れて、バネのテンションが開放されます。

 

 

弾頭が衝撃を受けてロックが外れ、バネの作用により内部のプラ板が跳ね上げられて、内蔵したBB弾が飛び散るというわけです。

 

 

スプリングの圧力を動力としているのでガス等のパワーソースが要らないのが利点です。

 

 

スプリング式トイ・グレネード全般に言える事ですが、構造上ガス式インパクトグレネードのように広範囲にBB弾を散布するほどの威力は無く、実用性はあまり期待できません。

 

 

その分小型軽量そして安価に提供されている為、あくまで玩具としてアクセサリー的に活用するなら、充分魅力的な商品だと思います。

 

 

使用後は、バネ板を押し込みながら弾殻を戻していきます。

 

 

弾殻を抑えつつ、安全ピンを挿し込んで、BB弾を再装填すれば何度でも使えます。

 

 

わかりやすいように、作動の様子の動画を添付しておきます。

 

 

同じ柄付き手榴弾の代表として、中国人民解放軍の「67式木柄手榴弾(投擲訓練用模擬弾)」と並べてみました。

 

 

このトイガンは小ぶりだと思っていましたが、意外と弾頭部分は同じ位の大きさです。

 

 

グリップは流石に太さ・長さ共に差異があります。

 

 

参考に中国製木柄手榴弾に収納して見ました。

明らかに小ぶりですが、上手い事木柄押さえ紐の位置が合うので、持ち運ぶのに都合が良いです。

 

 

この製品、柄の部分は作動には影響していないのと、ネジで留めてあるだけなので、分解して絵を取り外す事ができます。

 

 

柄を取り外しても、グレネードの機能は弾頭部分に全て組み込まれているので、作動上なんら問題はないです。

 

 

柄を取り外し、弾頭だけにすると、かなりコンパクトなサバゲー用手榴弾として使えます。

 

 

弾頭状態になったRGD-33、成形色も相まって極東の軍隊の手榴弾にどことなく印象がかぶります。

 

 

そう、我が大日本帝国陸海軍で主力として活躍した「九七式手榴弾」にどことなく似ているのですね。

特に信管の配置など共通点が見られます。

 

 

サイズはひと回り小型で、同じ日本軍の「九九式手榴弾」に近い印象です。

 

 

安全ピンの取り付け要領や、発火信管のレイアウトなど、類似点が多く見られます。

偶然の産物でしょうが、なかなか興味深い共通点です。

 

 

アリイのプラモデル「九七式手榴弾」と、持った感じはかなり親近感があります。

 

 

形も結構似ていて大きさに違和感が無いので、日本軍装備サバゲーマーにこそ知って欲しいアイテムですね。

 

 

この製品は柄付き手榴弾のイメージで木製グリップと黒塗り弾頭のような成形色で作られています。

実際のRGD-33は柄も含めて全金属製で、全体をロシアングリーン単色で塗られています。

 

 

せっかくならリアルに寄せたいという事で、模型用缶スプレー塗料で塗装してみました。

 

 

実物より小型なデフォルメ感はありますが、塗装によってだいぶ赤軍兵器らしく見えるようになったでしょうか。

 

 

サバイバルゲームでは戦闘に花を添える“にぎやかし”程度の性能ではありますが、そこも楽しみの一つと言えそうです。

 

 

まだ実践は出来ていませんが、面白く使えると良いなと思いつつ、ガスマスクバッグの隅にそっと忍ばせています。

 

 

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