東ドイツ軍 レインドロップ迷彩野戦帽・UTV装備 (実物)

国家人民軍(東ドイツ軍)で採用された最後の個人装備「UTV」システムを構成するアイテムのひとつ「迷彩野戦帽」です。

 

 

UTV装備は1980年代に開発され、旧来の装備を更新する予定でしたが、1990年の東西ドイツ統一によりそれも叶わず、生産された大量の未使用品が格安でミリタリー・サープラス市場に放出されました。

 

 

国家人民軍では建軍以来、野戦で使用する帽子は制服と共用のマウスグレー・ウール製の舟形帽でした。

 

 

戦闘服が制服兼用からスプリンター迷彩服に代わり、更に連ドロップ迷彩が導入されても、帽子だけはウールのままだったのですが、U.T.V.装備導入に伴い遂に迷彩野戦帽が採用されたわけです。

 

 

この新型野戦帽は従来のウールに代わってレインドロップ迷彩柄の綿製となり、つばを設けて機能性を向上してあります。

 

 

また綿布製の内張りによる吸湿性の向上、鳩目穴を設けて通気性の向上も考慮されています。

 

 

帽子は全体に柔らかい為、丸めてポケットに収める等、取り扱いの利便性も高いです。

 

 

野戦帽の正面には国家章が刺繍されており、その真下に専用の階級章を縫い付ける事となっていました。

階級章付きの野戦帽はほぼ流通しておらず、私は別途入手した帽子用階級章を自分で縫い付けました。

 

 

着帽すると画像のような感じです。

 

 

機能性を単純化したシンプルなデザインで使いやすいです。

 

 

この帽子が市場に流れたころは、ミリタリー趣味界隈のみならず、一般の服飾店でも取り扱われていた位、安価で大量に売られていました。

 

 

私も軍装と関係なく、私服用として愛用していました。(私用で使い潰したので、思い返すと3個位買ったと思います)

 

 

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