日本陸軍 戦闘帽・後期型&帽垂布 (中田商店製・複製品)

日本陸軍の下士官兵用戦闘帽です。

本品は中田商店製の複製品に、同じく中田商店製の帽垂を取り付けた物です。

 

 

帽体は絨製(ウール)で、中央に黄色の星章が縫い付けられています。

顎紐は茶色の革製です。

 

 

かつて中田商店で初期カーキ色の戦闘帽が9,800円で売られていた頃、大戦時の生地を使って作られた本品が7,000円で新発売された際に即購入した物なので、相当使い込んでいます。

 

 

帽子の側面には、日差しを避けるための略帽垂布、通称「帽垂(ぼうたれ)」を取り付けています。

戦闘帽と共に中田商店で購入した物で、夏用襦袢(下着)と同じような素材で作られています。

 

 

帽垂はコハゼという専用の金具で、戦闘帽のかがり糸に引っ掛けて取り付けますが、外れやすいので私は縫い付けています。

 

 

内張りは白色綿製で、周囲の汗止めは茶革製です。

実物だと内張りは目の粗い麻製で、仮縫いしてあるだけで取り外して手入れが出来ますが、本品では完全に縫い付けられており、分解はできません。(もっぱらファブリーズやリセッシュのお世話になっておりますw)

 

 

戦闘帽、のちに略帽と呼ばれるようになるこの帽子と帽垂を組み合わせた姿は、世界基準で「日本兵」のイメージになっています。

 

 

日本陸軍の戦闘帽は、基本的に夏でも冬でも絨製(ウール)で、戦争の末期に綿製やその他代用素材の物が登場したようですが、末期の事ゆえ、それほど普及はしませんでした。

 

 

帽垂のコハゼを挿し込むかがり糸は、もともと戦闘帽に設けてあるようです。

この複製品でも再現されていましたが、コハゼの形状が真鍮製で引っかかりの浅い物だったため、簡単に外れてしまい、結局縫い付ける事にしました。

 

 

後ろから見ると、帽垂の構造が良く分ります。

四分割された垂布は程よく肩にかかる程度の長さで、日光を遮りつつ行動の邪魔にならない最適な造りだと感じます。

 

 

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