何気にリアルな機構持ち ~ M16A2 (トイスター製・エアコッキング)

今回紹介するトイガンは海外製品、韓国トイスター社の発売している「M16A2」エアコッキング式アサルトライフルです。

韓国トイスター製品は2010年頃に日本で流通するようになりました。

外観はABS樹脂を多用し、重量感や質感を重視する向きには評判が今イチのようですが、実用面では優秀で、軽くて長時間携帯しても苦にならず、初速は85~90m/s台と十分なパワーを持っており、弾道は素直でまっすぐ飛びます。

おまけに可変ホップ式なので、スコープを載せて手軽にスナイパーを楽しむ事も出来ます。

見た目の印象と実射後の満足感のギャップも面白い製品です。

何より本体価格が安いので気軽に購入できるのが好印象ですね。

 

 

こういう廉価版のエアコッキングライフルの新製品が全く作られなくなった現状では重宝するメーカーといえます。

本銃は元々は日本のLS社の販売していた物の金型が巡り巡って韓国メーカーの元に辿り着き、発射機構を改良された物のようです。

 

 

銃本体はかなりの部分がABS樹脂製で、一部強度の要りそうな部分のみ金属製で、そのままでは安っぽい印象でしたので、主要部分をモデルガンスプレー「パーカーシール」等を使って塗装しました。

 

 

AR15系の銃で馴染みのある形状のセレクターです。

 

 

アウターバレルやフラッシュハイダーもABS樹脂製です。

 

 

フロントサイトポストとスリングスイベルのみ、亜鉛合金製です。

購入時はプラ製部品と色味の違いが目立っていましたが、まとめてパーカー色に塗装した事で雰囲気はかなり良くなりました。

 

 

リアサイト周辺の形状です。

照準器は凝った造りで、上下左右の微調整が出来ます。

ただ、素材がABS樹脂の為、明確なクリック感が無いのが多少不安のある所です。

 

 

レシーバーはA2タイプ特有の薬莢受け突起や円形のボルトフォワード・アシストノブがよく再現されています。

 

 

エアコッキングの操作はチャージングハンドルを引くことでピストンを圧縮します。

 

 

チャージングハンドルを引ききると、連動してダストカバーが開きます。

実に凝った作りで、触って楽しいトイガンです。

 

 

エジェクションポート、実銃では薬莢が排出される部分から内部のHOP調整用レバーを前後にスライドする事でHOPの効きを調整することができます。

 

 

このHOP調整パーツやピストン関連のパーツは同社製品で共通の物らしく、他の製品でも同様の仕組み、外観を持っています。

 

 

バットストックには実銃ではクリーニングツールを入れる為の収納スペースが設けてありますが、本銃でも再現されています。

 

 

蓋を開くと、中にはおもりとして鉄パイプが何本か接着してありました。

購入したときから赤錆が浮いている状態で、あまりに無造作な処理にちょっと驚きました。

 

 

ハンドガードは二分割されており、実銃のように取り外せます。

 

 

ハンドガードを外してみると、アウターバレルもABS樹脂製でした。

 

 

マガジンハウジング内部です。

構造は東京マルイの電動ガンに良く似ています。

 

 

付属のマガジンはABS樹脂製で、昔懐かしいリザーブタンク方式です。

1回の装填での装弾数は20発程度です。

 

 

給弾はマガジンリップ付近の蓋をあけてBB弾を流し込みます。

 

 

その上で、マガジンを斜めにしてシャカシャカ振ってやることで側面の給弾ルートにBB弾が流れ込むと言う構造です。

 

 

オールプラ製のマガジンですが、外観はなかなかリアルにできています。

 

 

マガジン底部にも実銃さながらの刻印が再現されています。

 

 

ちなみに推奨はされていませんが、東京マルイの電動ガン用マガジンとの互換性も一応あります。

金属製マガジンの外装の厚みの分、キツめですが銃への装填は可能で、300連多弾マガジンを使えば、まず弾切れの不安は無くなります。

 

 

なお、このM16A2は金属製の固定ピンを抜き取る事で、実銃やM4系電動ガンのようにテイクダウンする事が出来ます。

 

 

プラ製の外見に似合わず、非常にリアルな構造で感心しました。

 

 

トリガー周りのメンテナンスも楽に出来ます。

 

 

上部にはピストンが見えます。

同社のピストンは透明樹脂製の共用パーツで耐久性に多少の難がありますが、補給部品さえあれば修理も容易です。

 

 

テイクダウン機構自体はLS社時代から受け継いだ設計と思われますが、こういう機構があると好印象です。

 

 

現在、広く流通しているサバイバルゲーム用アクセサリーの「M9バヨネット・モデル品」を着剣出来るか試してみました。

 

 

結論は着剣出来ず。

着剣ラグの厚みのせいで、画像の部分より先に差し込めません。

着剣ラグをヤスリ掛けする等して薄くしてやれば解決しそうです。

 

 

実際に撃って見ると、廉価版エアコッキングライフルとしてはハイパワーな事もあり良く飛びます。

弾道も素直で、命中精度も高いです。

私は以前はサバイバルゲームではスコープを乗せて簡易版スナイパーライフルとして使っていましたが、そのうち銃の軽さを生かしてアイアンサイトで機動戦を仕掛けたほうがフットワークが軽くなるのか、上手くすると電動ガンでの戦闘よりスコアが上がる時もあります。(コッキング限定戦での話)

買って損のないトイガンだと思います。

 

 

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