
台湾のトイガンメーカー「ICS」から2013年初頭に発売された電動ガン「M1ガーランド」です。
M1ガーランドの電動ガンは是非とも欲しいアイテムでしたが、「ICS」と共に「G&G」も発売をアナウンスしていた為、しばらく様子を見ていました。

しかしながら、G&Gが一向に発売に至らないため、業を煮やしておりました。(2014年に発売されました)
一方のICS製はというと、「外観のデフォルメが気になる」というネット情報にしり込みしていましたが、装弾数や実射性能はサバゲー向きとの前向きな評価も見られ、遂に購入を決意しました。

購入したのはトイガンショップ「ガンスミスバトン」のチューニング調整品です。
どうやら台湾流通品を調整販売しているらしく、外箱はすべて中文でした。(ICS製品の日本向けモデルは、箱も説明書も日本語になっています)

中国語ではM1ガーランドを「M1葛蘭特」と書くのですね。

取扱説明書も中国語でした。
図説してあるので、射撃関連の操作は触ればわかる程度には理解できます。

説明書の他にも、カタログやカレンダー、DVDなど付属品がどっさり付いてきます。

また、予備マガジンが1個付属しており、本体の分と合わせてマガジン2個入りなのは、ゲーマーとしてはありがたいです。

M1ガーランドの全体像です。
メカボックスが入る都合上、レシーバー周辺のストックが太めデフォルメされている他、細部も結構アレンジされている気がしますが、どこから見てもちゃんと「M1ガーランド」しているので私は満足しています。

実射性能は良く飛び良く当たる、セミオートのみの電動ガンとしても納得できる性能です。
東京マルイの「M14」と比べると弾道が不安定な気もしますが、スコープを載せたくなる(載せる価値のある)銃です。

レシーバー周りの様子です。
チャージングハンドルからリアサイトに流れるデザインは、ほぼそのままM14に継承されており完成度の高さが伺えます。

チャージングハンドルを引くと、HOP調整ダイヤルが操作できます。

HOP調整ダイヤルはドラム式です。
回す方向を忘れなければ、操作しやすいタイプです。

レシーバー周りを正面から。
メカニカルな印象です。

チャージングハンドルを引いた状態です。

レシーバーに見える長方形のパーツは、マガジンキャッチボタンとチャージングハンドル固定機能を兼ねたパーツです。

このパーツを押すとマガジンが抜け出てきます。

マガジンはABS樹脂製で、装弾数は42発とセミオートオンリーの銃としては十分な弾数です。

マガジンはレシーバー下部パーツと一体になっています。
その分かさばる為、実物や複製品のカートリッジベルトには収納できませんでした。

レシーバー周辺を逆方向より。

前述のように、チャージングハンドルを引ききった状態で長方形パーツを押し込むと、オープンボルト状態で固定できます。
この状態にしておけばHOP調整がしやすいです。(その代わり、手で押さえておかないとマガジンが抜け落ちてしまいます)

給弾口付近の様子です。

M1ガーランドの特徴として、フォアストックの下部は露出した形状で、中のパーツが見える状態になっています。

チャージングハンドルを引くと連動して可動する様子が目に見えるので面白いです。

リアサイトは円形パーツを回して上下・左右の照準調節ができます。

ピープサイトなので素早い照準よりも狙撃に向いています。

バレル周辺です。
ここら辺の外見は少々アレンジ気味のようで、実銃と比べて印象を異とするところです。

ストックを下部より見ると、こんな感じです。
なお、箱出し直後はストックに塗られた亜麻仁油が猛烈にベタ付いて難儀しました。

スリングスイベルの更に先端には、叉銃の為のスイベルが付いています。
この辺りが古い銃らしく、時代を感じさせる作りです。

トリガーガード前方の四角い鉄板がセーフティレバーです。
この状態で安全位置になります。

ちょっと見え難いですが、指で前方に押し出してやるとセーフティ解除されます。
なかなか使いやすい機能だと思います。

バットストックは金属製で、クリーニングツール収納用の蓋は可動します。

蓋を開けるとバッテリーの収納ができます。
中華電動ガンにありがちなネジ外しが不要なので便利です。

コネクターには、購入したショップ側で追加されたフルオートボタンが付属しています。
セミオート射撃時にまれにおこるトリガーロック症状に対処した物です。

外観上のアレンジの中では私的に一番残念なのがバレル周辺の処理です。
というのも、銃剣を着剣する事ができないのです。

こうして銃剣を並べてみると、良い具合に収まりそうな気配なのですが…

着剣装置に銃剣を差し込んでみると、バレルが干渉してしまいます。

逆にバレルにリングを通してみると、銃剣を水平に装着できないのです。
もちろん、サバイバルゲームで銃剣を使う事などありませんが、モデルガン的楽しみのひとつが適わなかったのは、些細な事かもしれませんが、残念でした。