中国のメーカーから発売されている「SKSカービン」のモデルガンです。
中国人民解放軍の式典・パレードで見られる儀仗銃を再現した物のようで、全体にシルバーメッキが施されています。
SKSカービンは 年にソ連軍の主力小銃として制式採用されたセミオートマチック・ライフルです。
当時同盟国だった中国でも、人民解放軍向けに「56式半自動歩槍」の名称でライセンス生産されました。
56式半自動小銃は「AK-47」の中国版である「56式突撃歩槍」と共に1980年代まで運用されたほか、現在は二線級装備として保管・運用されている他、式典における儀仗銃として未だ現役です。
このモデルガンはストックも含めて外装はほぼプラスチック製で、トリガーが引ける程度で可動部分も無い、完全な外見のみのデコガンです。
このモデルガンには、はじめからスリングベルトが取り付けてありました。
銃身側のスリングスイベルに、ナスカンで引っ掛けてあります。
ストック側は三角カンを介して取り付けてあります。
スリングベルトは縫い付けてある為、分解しないと取り外す事はできません。
スリングベルトはサイズ調節できますが、コキカンはプラスチック製であまり丈夫な作りとは言えません。
実銃では木製のストックは、茶色い成形色のプラスチック製で、木目風プリント塗装がされています。
本来は上下2ピースの廃熱スリットのある部分は一体成形のモールド表現で、穴は開いていません。
トリガーからマガジンにかけてのパーツもモナカ構造の一体成形です。
トリガーは可動式で、引き切るとクリック感があります。
レシーバー周辺の構造はいたってシンプルです。
リアサイトはタンジェント型で、形状はAK-47に似ています。
一応可動しますが、オールプラスチック製でバネのテンションも弱いので、手ごたえが無く頼りない感じです。
通常トイガンで見られるような板バネも無く画像のようにぶらぶらするので、両面テープで銃本体と貼り合わせておきました。
ボルトはスプリングが内蔵されており、引くことが出来ます。
ただ、内部は一切再現されていないため、リアル感は感じられません。
レシーバー上面の形状です。
ボルトは引くには引けますがロック機構やクリック感がないのと内蔵スプリングがやたら硬いので、動かしてもあまり面白くはないです。
レシーバーはパーツ類が一体成形のモールド表現で、彫刻も甘いのでリアル感はありません。
あくまでも執銃動作用のデコガンと言う割り切りが感じられます。
床尾板は金属製で、やはりメッキが施されています。
折り畳み式の銃剣は、実銃のように可動式で展開することが出来ます。
儀仗銃だからなのか、折り畳み式銃剣のブレード形状はソビエト・ロシア製のSKSカービンと同じナイフ型なのが興味深いです。
中国製56式半自動小銃の折り畳み式銃剣は、初期のライセンス生産分を除いて量産品の殆どがロシア製オリジナルと異なり、中国で独自にアレンジされたスパイク型バヨネットが採用されています。
外見はメッキが際立つメカニック部分も含め、プラスチック然としており、言い方は悪いですがチープな雰囲気です。
ただ、中にオモリがたっぷり詰めてあるようでかなり重量感があり、実銃に近い動作が出来るように作られているのかな、と推測されます。
銃口は凹み程度に穿たれているだけで、銃身は再現されていません。
フロント部分もほぼ一体成形のモナカ構造で、接着されているので分解もできない作りです。
バヨネットのグリップ部分はメッキされておらず、成形色の黒色のままです。
グリップ内にスプリングが仕込んであり、画像のように引っ張って可動させます。
フォアストック下部に溝が彫られており、バヨネットの刃が収納されます。
ブレードの形状から、外観はやはり56半と言うよりはSKSカービンに近い印象を受けます。
コレクター視点だと、このスタイルならSKSカービンとしても56半としても使え、ソ連軍装・中国軍装さらには旧共産圏の各国軍装と組み合わせが出来るのでありがたいです。
弾の出るトイガン、東京マルイ製M14自動小銃と並べてみると、割合近しいサイズ感です。
SKSカービンは外観のみのモデルガンなので、サバイバルゲームでは「想定SKSカービン」としてM14を使っています。