ベトナム戦争後のベトナム人民軍装備 [1990年代]

1990年代後期から2000年代初期のベトナム人民軍装備です。

ベトナム戦争以来、近年まで基本的には大きな変化のないベトナム人民軍の個人装備ですが、それでも着こなしに多少の変化はあったりします。

特に目立つのはベトナム戦争後期から普及しはじめたチェストリグで、1980年代以降は完全に基本装備として導入されています。

 

 

ベトナム戦争後は越境作戦等がない為か、基本的に軽装備が特徴です。

映像資料に顕著な特徴として、紐で括ったショベルを背中に背負う姿が見られます。

画像では形状の酷似している中国人民解放軍のショベルで再現しています。

 

 

ベトナム人民軍では7.62mm口径の各種AKライフルを配備しています。

数の上では中国製「56式小銃」が一番多いようですが、他にもソビエト・ロシア製やルーマニア製、東ドイツ製などを整備している他、近年ではベトナム製国産品の比率も増えてきたようです。

 

 

画像では中国製で代用していますが、チェストリグは中国人民解放軍の56式用に似たデザインのベトナム製国産品が多く使われています。

種類は時期やロットによってバリエーションは多岐にわたり、色も黄色味の強いカーキ色から濃緑色まで、蓋留めボタンも木製やプラ製、ワンタッチバックルや、外見からボタンの存在が確認出来ない物等、到底すべてのモデルは把握できません。

 

 

ベトナム人民軍の軍装はベトナム戦争当時から基本的に軽装備が多く、チェストリグのほかには水筒ぐらいしか携行していません。

今回は、ビニール質の防水布地と星型の刻印入りボタンで作られた水筒カバーとファーストエイドポーチを組み合わせてみました。

 

 

被服はベトナム戦争以来「K58」タイプを着用しています。

2003年に採用され、現在も使われている「K03」訓練・作業服も、デザインは「K58」と全くと言って良いほど同じ物です。

 

 

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