今回紹介する物は、ベトナム人民軍で現在使用されているサンヘルメット「ムゥ・コーイ」です。
ベトナム戦争当時から現在に至るまで、基本デザインや製造工程も殆ど変更なく愛用され続けています。
「ムゥ・コーイ」とは日本語で「すり鉢型帽子」という意味だそうです。
「ムゥ・コーイ」は現在日本市場でも数多く流通しており、入手は容易です。
ただし、流通製品の殆どは、お土産として製造・販売されている民生品です。
今回紹介する物は、ベトナム人民軍の指定工場で製造された“本物”の、軍用実物です。
と言っても、基本的な作りは変わらず、使われている布地や、金属製帽章の質感・色味にこだわりが無ければ区別はつかない程度の違いです。
内装は非常に簡素な作りで、ハンモック部分とハチマキ部分を紐(と言うより糸)で縛る位置でサイズ調整します。
ハンモック部分は薄いビニール質の素材で出来ており、顎紐は人造皮革で、金具はブリキ製のようです。
内部には軍用正規品を示すタグが縫い付けられています。
これこそがアメリカの“ミルスペック”や自衛隊の“サクラマーク”に通じる官給品の証!
これが有るか無いか、些細な事と思われましょうが、軍装趣味者にとっては重大事です。
貼付のタグから「2017年製」と分かります。
かつてはタグやスタンプ類が無い為、詳細が分からなかったベトナム軍装備ですが、現用品は製造年度が確認出来るタグ表記がしっかり入っています。
【商品紹介】
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「ベトナム軍レプリカヘルメット」…最もスタンダードなお土産品のムゥ・コーイです。