ソ連軍ブーツの必需品 ~ ポルチャンキ (外園組製・複製品)

ソ連軍兵士は長らくブーツを装備していましたが、独自の装備として靴下を履く代わりに長い布切れで脚をぐるぐる巻きにする「ポルチャンキ」を愛用していました。

名称は「ポルチャンカ」、両足分2足1組で使うので複数形で「ポルチャンキ」と呼ぶのだそうです。

大雑把に言うとゲートルの下着版といった趣ですが、靴下よりも通気性が良く、キチンと巻けばほどる事もないので1日中ブーツを履いているソ連軍では伝統的に使われていたようです。

 

 

古いソ連軍装備を揃えるに当たり、私もポルチャンキを活用すべく自作を試みたのですが、只の布切れだと侮るなかれ、ちょうど良い質感・寸法の布地が案外入手できず、結局複製品を購入しました。

購入したのは外園組製の冬用厚地ポルチャンキです。

生成りの綿布製で、スエード調で肌触りがよく、素足に気持ちの良い一品です。

 

 

ポルチャンキは巻き方にコツがあり、上手く巻かないとブーツの中で解けてしまいます。

巻き方のコツとしては、ゲートルのように足の上まで巻き上げず、せいぜいふくらはぎの途中あたりまでで巻き終わるようにする事、つま先はギリギリ足の指が見えないくらいの長さにする、カカトをしっかり覆う事を意識しながら、布をしっかり引っ張りテンションをかけながら巻くと良いようです。

私も初めのうちは上手く巻けず、戦闘中に解けて違和感を感じながら戦う事もあり、靴下に履き替えたりしていました。

現在はだいぶ巻き方のコツを掴んできて、ほどけにくくなっていますが、巻いたポルチャンキでブーツと足の隙間が安定し、かなり具合が良いのでロシア兵が愛用するのもうなずけます。

 

 

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