アフガン風味のソ連軍装備アクセサリー (実物)

ソ連軍時代の各種小物です。

装備収集の過程で、セット販売やおまけ等で入手しました。

いずれも、アフガニスタン紛争でソ連軍兵士が身につけていた物と同型品です。

映画「第9中隊(邦題:アフガン)」のヒットで、アフガニスタン派遣ソ連軍の装備が世界のミリタリー業界でも流行したらしいですが、ご多分に漏れず私もどっぷりハマったクチです。

これらのアイテムも、劇中で見受けられます。

 

 

こちらは「包帯包」です。

包帯はどこの国、どの時代でも兵士各自に支給される基本的な救急用品ですが、大抵同じような形・サイズの梱包になっています。

 

 

画像の物は「滅菌包帯」で、通常の包帯包よりも念入りなパッキングがしてあり、大きさもひとまわりほど大きいです。

 

 

そしてこちらは通常の包帯包です。

包装は紙で、隙間から糸が覗いており、これを引っ張ることで包み紙を破って中の包帯を取り出せます。

 

 

アフガ二スタンでは、「AKS-74」等の折り畳みストックの隙間にこの包帯包を詰め込み、後述する「止血帯」をぐるぐる巻きにして携行する姿が見られます。

私は映画「第9中隊」劇中の描写を見て格好良さにやられてしまい、止血帯と包帯包を躍起になって探したものです。

なお「AKS-74」のストックに詰め込むには、普通の包帯包がジャストサイズです。

滅菌包帯は若干大きすぎ、左右に出っ張らずに綺麗に納める事はできませんので購入の際には注意が必要です。

 

 

これは兵士各自に支給されていたファーストエイドキットで、オレンジ色のプラスチックケースの中に、応急処置用の薬剤と注射器が入っています。

私の所有物は、輸入の関係から注射器と薬剤は取り除いてあります。

 

 

アフガニスタン派遣部隊では、ファーストエイドキットをアフガンカの胸ポケットに入れ、包帯を上腕ポケットに入れて携行していたそうです。

部隊の兵士全員が同じ位置に同じものを収納しておけば、怪我をした時にも迷わずこれらのアイテムを用意できるというわけで、合理的な考えですね。

 

 

止血帯には前期型と後期型があり、帯を締める部分の作りに違いがあります。

こちらは前期型で、両端の金属チェーンが特徴です。

 

 

ゴムの止血帯の両端に金属金具が取り付けられており、これで患部を締め上げて止血します。

 

 

止血帯を締める時は画像のようにチェーンの任意の位置にS字フックを引っ掛けます。

扱いやすさでは後期型よりも優れていると思います。

 

 

こちらの止血帯は後期型です。

金属金具等はなく、ゴムの止血帯の両端に穴が開けられており、樹脂のボタンで留めるようになりました。

構造から明らかにコストダウンの図られた様子が見て取れます。

 

 

止血帯のゴムはお世辞にも質が良いとは言えず、独特のゴム臭と粉っぽさが気になります。

アフガン紛争の画像や映画で見られる止血帯は大抵このタイプなので、アフガンスキーには外せない必須アイテムです。

 

 

止血帯を使用するときは任意の穴同士を2個の樹脂ボタンで留めます。

小さい穴に大きいボタンを通さねばならないのに止血帯が硬く、固定するのに非常に苦労します。

 

 

包帯包と止血帯を銃に取り付けた状態です。

アフガン紛争の他、チェチェン紛争やその後の地域紛争でもよく見られる救急用品の運用方法です。

なんといっても実戦的で格好良いので、サバゲーでもつい再現したくなる姿です。

雰囲気が格段に向上する一方で、構えた時に結構ゴム臭いので、潔癖気味な人には厳しいコーディネイトかもしれません。

 

 

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