中国人民解放軍 4連手榴弾ポーチ (軍緑色・実物)

中国人民解放軍の手榴弾ポーチです。

 

 

人民解放軍の手榴弾ポーチは、初期には2本収納タイプもありましたが、主力はもっぱら4本収納タイプのようです。

 

 

この4連手榴弾ポーチは形状や色にいくつか種類があります。

 

 

ポーチの裏面にはタグ・スタンプがあり、「四連木柄手榴弾袋・1972年制」と確認できます。

 

 

手榴弾の収納部分です。

下部の弾頭受けと、上部の蓋でしっかり固定されるため、手榴弾を落とすようなことはありません。

 

 

ポーチの蓋を留めるストラップは、古いタイプだと木製トグルボタンですが、このモデルは英軍P58装備や米軍M56装備のようなクイックリリースタイプです。

 

 

負い紐の金具は金属製で、緑色に塗装されています。

 

 

以前紹介したモデルと並べてみました。

人民解放軍の装備品全般に言える事ですが、素材は丈夫な幌布製で、色は1960年代頃までは土黄色(カーキ)で、1970年代から軍緑色(濃緑色)の物が目立つようになります。

 

 

比較して見ると、色味だけでなく各部の構造にも違いがあります。

 

 

裏面にタグ・スタンプが押印してあり、土黄色の方は1970年製、軍緑色の方は1972年製と判別できます。

 

 

4連手榴弾ポーチを身に着けた、1980年代初期の人民解放軍陸軍士兵装備です。

 

 

人民解放軍の旧型装備品は、ショルダーストラップでたすきがけして腰のベルトで締めて固定する、古典的な着装方法です。

 

 

この着装方法だと、動いているうちに重量のある装備はお腹側に寄ってきてしまい具合が悪いのですが、チェストリグをタイトに着込んでいると装備のズレはある程度防ぐ事ができます。

 

 

手榴弾ポーチを装備する際には、画像のように身体右側に装着し、左側には雑嚢と水筒を重ねて着装する様子がよく見られます。

 

 

4連手榴弾ポーチ単体での着装状況です。

手榴弾ポーチはショルダーストラップでたすきがけし、腰紐をぐるりと一周させて身体に固定・安定させます。

旧共産圏のガスマスクバックなどでよく見られるつくりです。

 

 

1972年製手榴弾ポーチの取り出し要領です。

タブを引っ張って蓋を外し、手榴弾をいったん上に引き上げて、下から抜き出します。

 

 

こちらは1970年製手榴弾ポーチの取り出し要領です。

上蓋はカバー状で、トグルボタンを外して蓋をめくり上げてから手榴弾を持ち上げ、下から抜き出します。

実際に身に着けてみて両者を比較した感じでは、使い勝手は大差ないです。

 

 

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