ベトナム戦争当時のアメリカ軍特殊部隊装備です。
タイガーストライプ迷彩戦闘服のレプリカを入手したので、普段あまりやらない特殊部隊装備をしてみました。
ポイントは「極力有り物で済ませる」という事で、背嚢は戦利品の「北ベトナム軍リュックサック」、同じく鹵獲設定で「中国製56式チェストリグ」を使っています。
基本装備は、ベトナム戦争と言えばコレ、と言えるM1956装備で組んでいます。
今回、新たに購入した米軍サープラス品の「軍用カラビナ」です。
装備のアクセントとして、H型サスペンダーに取り付けました。
戦利品のAK-47を運用する為、同じく解放戦線から鹵獲した設定で、中国人民解放軍の「五六式胸掛弾倉袋」を装備に取り入れました。
AK用マガジンが3本収納出来ます。
電動ガンのAKの装弾数は多いほうなので、火力の確保にも役立ちます。
チェストリグの左右にある小型のポーチは、収納物の規定とは関係なしに、北ベトナム軍では汎用小物入れという扱いだったようです。
米軍の場合、各種手榴弾が丁度良く収まります。
このチェストリグは実物中古品ですが、比較的初期に生産されたタイプの特徴が確認出来ます。
広く流通している物と違い、一番端のポーチが防水ビニール内張されておらず、代わりにビニールシートが折りたたんで入れてあります。
本来の使い方では、包帯をこのビニールでくるんで、濡れるのを防いだようです。
肩掛けストラップは、最初期の物はサイズ調節金具が付いているので、この個体は初期~中期型という感じです。
基本形は現在も流通しているモデルと同じですが、ストラップの端末が金具でカシメ留めされている点、遊環が合成皮革ではなく本革なのが特徴的です。
裏面には通常は黒のスタンプで年式や名称の押印がされていますが、使い込まれた結果、消えてしまっています。
AK-47を装備した特殊部隊隊員です。
AK-47および中国製の56式小銃は、ベトナム戦争中に鹵獲された物が、米軍によって戦線に投入されています。
背嚢は北ベトナム軍で多数使用されていたリュックサック型の物で、多くが中国製でした。
単純な作りながら容量が多く、腰回りがフリーになる作りから特殊部隊で愛用されたほか、影響を受けた米軍新型リュックが続々開発されました。
ある程度の日数を必要とする偵察任務の為に、必要な物を詰め込んだ背嚢を背負っています。
小銃のほかに、副武装として拳銃を携行しています。
キャンティーンはとりあえず手持ちの2個を装備しました。
腰のマガジンポーチにはダミー手榴弾を提げています。
AK-47は耐久性が評価されたこともありますが、銃撃戦になった際に発砲音で敵を混乱させる目的で装備していたそうです。
装備例では折りたたみストックのAKS-47を使用していますが、当時の映像では中国製の56式小銃が多くみられます。
中国製の背嚢とアメリカ製のフィールドパックの、色の違いが目立ちます。
それぞれの国ごとに、軍装品の作りが違うのが興味深く面白いです。
伏撃ちスタイルです。
AK-47はマガジンが長いので伏撃ちに不向き、との意見をしばしば目にします。
確かにその通りですが、実用してみると、マガジンを地面に置くようにして、ある種のバイポッド代わりにすることで依託射撃の要領で射撃姿勢が安定します。
ベトナム戦争当時の米軍特殊部隊の火器として代表的なのが「XM-177E2」アサルトカービンです。
M16をベースにしていることもあり、コンパクトで軽量な銃で、特殊部隊でも愛用されている様子が良くみられます。
構えた際のバランスの良さもあり、長時間の使用でも負担になりづらい、実戦向きの銃です。
銃に合わせて、予備弾帯「バンダリア」をたすき掛けしています。
画像のXM-177E2は中国製ブローバックガスガンです。
最近はガスブローバックのアサルトライフルも多く発売され、人気のジャンルですね。
実際に射撃してみると、リコイルショックが小気味よく、「銃を撃っている」感が堪能できます。
さすがは天才ストーナー氏の設計だけに、AK以上に人間工学的に良く出来ており、構えてしっくりくるデザインです。
ベトナム戦争では旧式装備も使われていました。
「M3A1グリースガン」もしばしば見られる銃器で、基地警備などで携行している様子が見られるほか、新型火器が充実していない時期には軽便な自動火器として戦場に持ち込まれている様子も確認出来ます。
射撃訓練という想定で、戦利品チェストリグのみ身に着けたスタイルです。
グリースガンは映像資料でも割と見かけるほうなので、装備の幅を広げるにはちょうど良いアイテムですね。
M16A1にライフルスコープを搭載した、狙撃手スタイルです。
M16用スコープとしては、専用のコルト製スコープがありますが、耐久性と携行性を重視した作りで、結果として固定倍率で視野が狭く、視界も暗い為あまり実用的とは言えません。
形状は異なりますが、スコープマウントを取り付けて大型の狩猟用スコープ等を載せて運用している例は、当時の映像資料で確認出来ます。
M16にスコープを搭載する場合、キャリングハンドル兼用アイアンサイトの上に載せなければならない構造上、どうしてもハイマウント気味になってしまうのが欠点です。
とはいえ、距離の離れた撃ち合いでは、事前にサイトゼロインをしっかり行っておけば、問題なく使えます。
M16専用バイポッドを使った伏撃ちスタイルです。
このバイポッドはバネのテンションでM16のバレルを挟むだけの実にシンプルな構造ですが、専用のケースとともに支給された正規装備です。
ベトナム戦争装備合わせで、偵察チームを組んでみました。
ジャングルファティーグとタイガーストライプ、ブッシュハットとバンダナと対照的な装備ですが、どちらも戦争当時の実用例が確認出来ます。
画像のXM-177E2は、その他のカービンタイプM16も含め、ひとまとめに「CAR-15(カー・フィフティーン)」と呼ばれていたそうです。
特にE2モデルは、特殊部隊に優先的に支給されており、歩兵部隊では一つ前のモデルであるE1が使われていました。
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