中国人民解放軍(略称:PLA)の「07式外腰帯(装備ベルト)」です。
「07式作戦服」の制式化に合わせて採用された新型ベルトで、旧型のビニール質合成皮革製の「87式外腰帯」に代わり、現在PLA全軍に普及しています。
今回入手した物はパッケージングされた完全な未使用品です。
バックルはプラ製で米軍の「LC-2Aピストルベルト」に似た形状で、中央にはPLAをあらわす“八一”星章が刻印されています。
ベルトの素材はナイロン製で、“編みベルト”とも翻訳されるように、従来の幌布製や合成皮革製と異なり、西側標準に近い作りと質感です。
ベルトには米軍のピストルベルトに似た鳩目が上下二箇所に等間隔で設けてあります。
ただし、このベルトは迷彩服着用時に腰に締めるための物で、ベルト自体に装備品を吊る弾帯としての運用はされていません。
またダブルフックを用いた装備品もPLAでは採用されていないため、装飾的意味合いの鳩目加工と思われます。
サイズ調節はベルト両端を折り曲げ、キーパーで固定します。
キーパーはプラ製で、素材の柔軟性を利用して挟み込んでからパチンと留める感じです。
強度に若干の不安はありますが、先述の使い道ならば問題ないとの判断でしょう。
ベルトの両端はプラ製パーツでほつれ留め処理されています。
ベルトにはサイズがあるようで、このベルトには「小」の刻印があります。