眼鏡は顔の一部ですってよ ~ アメリカ陸軍 官給眼鏡 「G.I.グラス」 (実物)

アメリカ軍の官給眼鏡フレームです。

通称「G.I.グラス」と呼ばれるもので、デザインの変更を加えながら、現在でも支給されている官給品です。

 

 

G.I.グラスは軍装品ではなく、民間のファッション市場ではレプリカ品が発売されている位、有名なアイテムです。

今回紹介する物は軍用実物放出品で、デッドストック品なので未使用新品です。

 

 

アメリカ軍の官給眼鏡フレームは、第二次世界大戦当時はレンズが丸型でニッケル合金製フレームの「P3」モデルが採用されていました。

 

 

このモデルは戦後にリニューアルされたモデルで、フレームが「ウェリントン型」に変更され、素材もアセチルセルロース製に改められました。

 

 

その後も時代に合わせてデザインの変更が行われ、1970年代後半に「S9」モデル(初期・黒色、のちに茶色)、そして2012年には男女兼用デザインの「5A」モデル(黒色)が採用されています。

 

 

フレームのつるの内側には、サイズ表示が確認出来ます。

 

 

可動部は金属製で、樹脂フレームに埋め込むように取り付けてあります。

 

 

眼鏡フレーム裏面にも表示が見られます。

 

 

つるの可動部、表記の様子です。

この、いかにも量産品らしい作りと刻印が、官給品ならではの魅力です。

 

 

戦場での装着例を想定し、M1ヘルメットと合わせてみました。

G.I.グラスのフレームは、更新当初は灰色でしたが、1968年から黒色に変更されており、ベトナム戦争のイメージが印象強いです。

 

 

実録映像や戦争映画の影響だと思いますが、この眼鏡フレームのあか抜けない所がダサかっこいいです。

 

 

眼鏡のデザインは服装や髪形と同じく時代のトレンドを強く感じさせるアイテムなので、軍装着装時にも気を配りたいポイントですね。

 

 



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