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「ゴルカ」はソ連軍の山岳地帯向け被服で、アフガニスタン侵攻により丘陵地帯での戦闘に向いた装備の必要から「スペツナズ(特殊部隊)」をはじめとする各兵科において用いられました。
その使い勝手の良さから、ソ連崩壊後も改良型がいくつも作られ、現在でも第一線で活躍する戦闘服としてロシア軍兵士に愛用されています。
今回紹介する物は、のちのタイプと区別するため特に「ゴルカ1」や「アフガン・ゴルカ」と呼ばれる、アフガニスタン紛争で使われた初期モデルです。
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ゴルカはジャケットとズボンの2ピース構造で、軍服の上から重ね着出来るようにゆったりした造りになっています。
素材は「パラトカ(ポンチョ)」と同じ生地で作られているようで、硬くゴワゴワした質感です。
また、ジャケットの腰のあたりに、切れ込みポケットが二つあります。
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首元には風を防ぐためのフードがあり、袖口や腰周りにはゴムが内蔵されている他、ジャケット裾には締め紐があるので、徹底して風を通さないよう対策がなされています。
パラトカ同様、ある程度の防水性を持ち、目の詰まった生地なので山の急な雨にも対処出来るよう配慮されています。
山岳服として充分な性能を備えていることがわかります。
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ジャケット内側には内張りはなく、腰の内蔵ゴムの様子や切れ込みポケットの袋部分の構造が丸見えです。
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胸には内ポケットが設けられています。
作りは「M69軍服」や「アフガンカ」同様、シンプルなものです。
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ゴルカのズボンです。
重ね着前提のオーバーズボンの為、特に腰周りはゆったりした作りになっています。
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緩めのズボンがずり落ちないよう、ズボン用サスペンダーが標準装備されています。
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ズボンの膝から下には絞りゴムが内蔵されています。
この内蔵ゴムのお陰でズボンの裾がバタつかず、動きを阻害しないので便利です。
ただし、ズボンを履くときはゴムが邪魔で脚が入れずらいのはご愛嬌。
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ズボンの前合わせは、ソ連軍服に共通のボタンと爪ホック方式です。
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ズボンには切れ込みポケットはありませんが、代わりに大きめのカーゴポケットがあります。
また、ウエストには一応ベルトループも設けてあります。
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ズボンの裾には、靴を履きやすくするための足紐があります。
ソ連軍の被服ではコットンの板紐をボタン留めする物が殆どですが、ゴルカでは初めから両端を縫い付けられた幅広のゴム紐で出来ています。
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ズボン用サスペンダーはコットン製で、サイズ調整金具類は一切なく、背中側のゴムの伸縮と、ボダンループの位置で調整します。
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サスペンダー先端は画像のようにボタンループが複数設けられており、簡単なサイズ調整機能としてあります。
ただ、実際に着用した印象では、ゴム部分の伸縮に頼っている部分が大きいですね。
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ゴルカの下には長袖の「チェリニャーシュカ(ボーダーシャツ)」のみを着用しています。
よほど寒い時以外は、この位の着こなしでも1ゲームもすれば汗ばむ位の保温(遮風)効果があります。
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ゴルカ付属のサスペンダーにより、ウエスト周りはゆったりしつつもずり落ちることなく快適な履き心地です。
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アフガン・ゴルカはのちにロシア連邦軍で使われたタイプと比べると大変シンプルな造りですが、防風能力は十分考慮されています。
外見は丈の長いフィールドジャケットといった趣です。
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後ろ姿から、フードと腰の内蔵ゴムの様子がよくわかります。
各所に風を通さない工夫がしてある辺り、さすがは山岳服ですね。
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フードを被った状態ですが、この状態だと鉄壁の防風・保温効果を誇ります。
逆に言うと、通気性は無きに等しく、着用できる季節は限られます。
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アフガニスタン派遣部隊の「ソ連空挺軍装備(を着用したスペツナズ)」の再現です。
「RPK-74軽機関銃」を装備した状態で、「中国製56式チェストリグ」に45連ロングマガジンを差し込んでいます。
ポーチからはみ出たロングマガジンがアフガンらしさを演出して格好良いです。
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「RPK-74」は「AK-74」と同フレームなのですが、バイポッド付きブルバレルとロングマガジンの組み合わせにより、実際以上に大きく感じられます。
首元にはバンダナを巻いてスカーフとしていますが、このバンダナはロシア製実物で、やけにごわっとした肌触りの三角布です。
質感と色調はロシア製ならではの物で、購入した甲斐がありました。
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背中には「RD-54空挺背嚢」を背負っています。
チェストリグを身につけているため、付属のポーチはベルトに通さずぶらぶらさせていますが、このような着こなしは実際のソ連軍では頻繁に見られた物です。(むしろ、しっかりベルトに通している方がまれ)
腰周りには「RPK用マガジンバッグ」と「熱地用水筒」を提げていますが、どちらも通常装備より大型なのでかなり存在感がありますね。
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丘陵地帯から敵情を伺うスペツナズ隊員です。
ズボンは膝下の内蔵ゴムで絞られ、足元のバタつきを抑え動きやすく工夫されています。
この辺りも山岳部隊向けらしい特徴です。