九四式拳銃は、弾の出るトイガンこそ未だ発売された事がありませんが、外見だけのモデルガンでは、何度か発売されていた記憶があります。
ただ、殆どが外見のみの無可動銃。
私が所有するこのアイテムも、大昔に中田商店で販売していたムクの鋳物、いわゆる文鎮モデルです。
鋳物だけに、モールドは甘いです。
可動しないし、銃口も思いっきり塞がっているので、面白みには欠けますが、ホルスターの詰め物としては役に立っています。
また、九四式拳銃を立体として手に取って把握できるという点では、資料的価値もあると思います。
一見、いびつに見えるグリップですが、意外と握り易く、非常に手に馴染みます。
日本人の手にあわせて設計された、純粋な国産品だと実感できます。
これのガスブローバック出たら面白いだろうな…。
私が所有しているホルスターは、中田商店製の複製品で、代用素材使用の「幌布製九四式拳銃嚢」です。
革製に比べて外見の重厚さでは劣るものの、手入に手間がかからず強度も充分あり、かつ収納に余裕があるため、マルゼン製ガスブローバック「ワルサーPPK/S」も、予備マガジン込みで収納できる汎用性の高さからサバイバルゲーム向きの使えるアイテムです。
昔の軍隊のホルスターは、大抵特定の銃専用に作られており、収納スペースに余裕がなく汎用性が低い為、サバイバルゲームでの使い勝手があまり良くありません。
海外の名銃達に比べるとはなはだマイナーな印象の九四式拳銃ですが、意外と映画などで見る機会も少なくありません。
歴史物の漫画では軍人や民間人の護身用拳銃として描かれる事がありますし、映画では古くは黒澤明監督作品にもチラッと登場(戦後の映画にもかかわらず、実銃で発砲シーンもあります)、近年では「硫黄島からの手紙」に登場していますね。
また、アニメでも「ジャイアントロボ THE ANIMATION」や「交響詩篇エウレカセブン」など、日本軍や戦争に直接関係のない作品で見かける事があります。(デザインの特異さに注目されたのかも?)