アメリカ海兵隊 ダックハンター迷彩装備 [太平洋戦線]

「P1942ダックハンター迷彩服」を着用したアメリカ海兵隊員です。

この迷彩服は1943年7月の「ニュージョージア上陸作戦」を皮切りに支給が始まりました。

 

 

画像は「トンプソンM1928短機関銃」を装備した兵士です。

そもそも私が同迷彩服に興味をそそられたのは、映画「ウインド・トーカーズ」冒頭のニコラス・ケイジのドラムマガジン仕様トンプソンSMGの連射と迷彩服の着こなしからで、なるべくその再現になるよう着装しております。

 

 

迷彩服の採用当初は狙撃兵やレイダース大隊等、一部の精鋭部隊のみに支給された迷彩服ですが、順次支給範囲が拡大されていき、1944年時点で全海兵隊員が支給対象になりました。

この装備例は1943年後半の、まだ一部支給に留まっていた時期を想定しています。

 

 

「ドラムマガジンポーチ」はストラップによるたすきがけの他、画像のようにストラップを取り外して、ベルトループを使って「M1936ピストルベルト」へ直接装着も出来ました。

 

 

トンプソンM1928短機関銃ドラムマガジン仕様の装備一式です。

「海兵隊サスペンダー」を使用できるため、ドラムマガジンポーチのストラップはあらかじめ取り外してあります。

 

 

裏から見るとわかりますが、「ジャングルファーストエイドポーチ」はベルトループで装着しています。

これは、付属のダブルフックでは鳩目の位置が違い、ピストルベルトに吊るせない為です。

ちなみに「M1923カートリッジベルト」にはきちんと吊るせます。

要するに、カートリッジベルトとピストルベルトでは鳩目孔の位置が微妙に違うと言う事ですね。

 

 

「M1ガーランド自動小銃」を装備した、一般的なアメリカ海兵隊歩兵装備です。

P1942迷彩服はリバーシブルですが、緑系迷彩柄を表面にして着用しています。

 

 

装備例はM1ガーランドに更新完了し、本格的な島嶼上陸作戦で経験を積んでいる最中の1943年後半の想定です。

 

 

全身を迷彩に包んだ海兵隊員は単純に格好いいです。

 

 

アメリカ陸軍では1943年頃から装備品に「OD(緑褐色)」の物が採用され始めますが、海兵隊では第二次世界大戦全期間を通してカーキ色装備を使い続けました。

それどころか、1950年に勃発した「朝鮮戦争」の開戦時点でも、第二次世界大戦当時と殆ど変わらない軍装で戦っています。

 

 

「トンプソンM1A1短機関銃」を装備した海兵隊員です。

1944年には迷彩服も全海兵隊員に普及を完了した頃ですが、この時期になると着こなしにもアレンジが加わり、画像のように上着のみ迷彩服を着用し、ズボンは単色の「P1941ユーティリティ・パンツ」という兵士も多く見られます。

 

 

伏射や膝射等、隠れながらの戦闘では迷彩服は上着とヘルメット・カバーのみで充分、ということなのか、損耗の激しいズボンを履き潰してそのままになったものか、理由はわかりませんが上下で色違いという着こなしも実戦的で面白いです。

 

 

地上戦闘に移行し、索敵中の海兵隊員です。

トンプソン・サブマシンガンはジャングルでの不意の遭遇戦で威力を発揮したと言う話の一方で、日本軍の軽機関銃に音が似ている為、使用を控えていたと言う相反する話を耳にします。

 

 

緑系のダックハンター迷彩は、サバイバルゲームで使ってみた限りでは緑の多い草原地帯ではなかなか効果的な迷彩柄だと思います。

一方で、動くとOD単色より余計に目立つと言う説も、実体験としてわかる気がします。

 

 

「M3A1グリースガン」を装備した海兵隊員です。

迷彩服、ヘルメット・カバー共に裏面の茶系迷彩柄を表にして着用しています。

 

 

装備は1945年中頃の「沖縄戦」を想定した物です。

当時のカラー映像でも、茶系迷彩の使用が確認できます。

 

 

一説には戦線が日本本土に近づくにつれて、迷彩も緑系から茶系へと切り替えられていったという話です。

確かに、南方の密林地帯から、火山灰の積もる硫黄島、民家の多い都市部の沖縄戦線へと転戦していく内に適応する迷彩柄が変っていったのだろうと納得できます。

 

 

手にしているM3A1グリースガンは第二次世界大戦当時の銃器としてはかなりコンパクトで、取り回しのよさはドイツ軍の「MP40機関短銃」以上だと思います。

画像で使用しているのはS&T製・電動ガンです。

このトイガンは外装が全金属製で重いので、サイズはコンパクトですが使っている内に腕が疲れてしまい取り回しが辛くなってきます。

 

 

予備マガジンの収納には「トンプソンSMG用マガジンポーチ」を流用しています。

マガジンの長さが違う為、フラップは閉じる事が出来ませんが、縦に長いため脱落の心配もなく使えます。

 

 

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