改造で代用 ~ 現用 ベトナム軍 携帯ショベル (中国人民解放軍工兵鍬・改造)

現用ベトナム軍装備でよく見られる、背中に背負ったショベルを再現する為、自作・改造してみました。

現用ベトナム軍の映像・画像を観察していると、形状は複数あり、中には折り畳み式の物もあったりバリエーションは多数あるようです。

素材は「中国人民解放軍 工兵鍬」を使用。

このショベルはベトナム戦争当時に北ベトナムへの支援物資、通称「援越装備」として活用された実績のある装備品で、現在もAmazon含む各種通販で容易に調達できるので重宝しました。

 

 

改造箇所は木柄の先端を切り飛ばした他は、再塗装したのみです。

塗装にあたり、色は悩みどころでした。

実録映像を見る限り、ブレードは黒系、木柄は一番多いのが赤茶色塗装、他に木地肌のままの物や、グリーンの物もあり、よく検討する必要があります。

ブレードは一番の正解は単なる黒ペンキなのでしょうが、強度の点と有り物を有効利用、という事で、手元にあったモデルガン塗料「トビカ・トップガード」を使用しました。

 

 

木柄は赤茶色で行こうと決めたものの、色味の選定にはしばし悩みました。

色のバリエーションの多さから、模型用缶スプレーの使用を決断、「艦底色」「マホガニー」「マルーン」など考えつつ模型ショップに向かいます。

実際に店頭で塗料を物色してみると、想定になかった「ダルレッド」を発見、10分位店内をうろうろしながら悩んだ結果、「君に決めた!」

現用ベトナム軍のショベルの柄は、端面がスパッと断ち切られた状態の物が多く見られるため、見た目の印象を近づけるべく、のこぎりで切断しました。

 

 

背負い紐は、2㎜径のパラコードを使用しました。

Amazonで購入した民生品ですが、グリーンのパラコードは色も軍用らしく耐久性は十分、ショベルの穴にも余裕で通り、買って正解でした。

 

 

実録映像から推測するに、背負わないときは紐を柄にぐるぐる巻きにしているようで、再現してみました。

 

 

人民解放軍ショベルとの比較です。

木柄の先端を切り飛ばした他、外見は全く同じです。

 

 

木柄がわずかに短縮された事と再塗装により、見た目の印象はだいぶ変わったかと思います。

 

 

ショベルはどちらも人民解放軍実物放出品ですが、製造工場が違う為、刻印が異なります。

 

 

形状では、木柄端面の加工が、外見の変化を生んでおり、良い感じに作用したかなと自負しております。

 

 

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