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第二次世界大戦当時、アメリカ海兵隊のトレードマークとなった、ダックハンター迷彩ヘルメット・カバーです。
本品はアメリカ製で、擬装スリットの無い一番最初に支給されたタイプの複製品です。
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ダックハンター迷彩は、フロッグスキン迷彩とも言われる迷彩柄で、元々はアメリカの民間狩猟用品で、それを参考に軍用に開発された迷彩パターンだと聞いた事があります。
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P1942迷彩服と同時に採用された迷彩ヘルメット・カバーですが、1943年ごろから普及し始め、以後は海兵隊員のトレードマークとして愛用されました。
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海兵隊ヘルメット・カバーは大別すると3パターンあり、ファーストパターンは単純にリバーシブル迷彩生地で作られた物、セカンドパターンは擬装用に草木を挿し込むスリットが設けられたもの、そしてサードパターンはモスキートネットと擬装用布地が追加され、迷彩もグリーン系のみでリバーシブルでなくなった物になります。
特にサードパターンはスナイパー・ヘルメット・カバーとも呼ばれ、主に第2レイダーズ大隊で好んで使用されたそうです。
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ヘルメットカバーの表面となる、緑系迷彩柄での着装状況です。
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この迷彩柄は、主に春夏季用といわれています。
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初期型ヘルメット・カバーには草木を差し込むためのスリットがありません。
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迷彩柄は上陸作戦時には茶系にしておき、上陸後の内陸での戦闘に移行してからは緑系に切り替えるとも聞いた事があります。
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ヘルメット・カバーの裏面となる、茶系迷彩柄での着装状況です。
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この迷彩柄は、主に秋冬季用といわれています。
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ひとつの流れとして、東部ニューギニア戦線末期に登場して以降、タラワ・ペリリュー戦では緑系が使用されていたものが、日本本土に近づくにつれて茶系迷彩の使用率が上がっていったと聞いています。
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確かに、沖縄戦のカラー映像等では、茶系と思われる迷彩柄が目につきます。