中国人民解放軍 陸軍/空軍 87式套式肩章 (実物)

中国人民解放軍の「87式套式肩章」です。

画像は陸軍の物で、1988年に制式化された階級章になります。

 

 

肩章は筒状に縫製されており、迷彩服の肩のエポーレットに通して装着します。

この肩章は初期型で、素材はごく薄く、粗い織り出し布地で出来ています。

 

 

「87式迷彩服」に套式肩章を装着した状態です。

階級は「陸軍 下士」で、下級下士官に相当します。

中国人民解放軍は1965年以来、ながらく「階級の無い軍隊」でしたが、1980年代の近代化改革のもと、1988年10月1日、階級制度を再度復活させました。

この肩章も当日に300万人の全軍兵士へ、一斉に交付されました。

 

 

こちらは「87式套式肩章」の改訂版で、1992年からこちらに更新されました。

階級は同じく「陸軍 下士」です。

 

 

初期型と比べるとスエード調の比較的厚みのある生地が使われており、縁の部分もほつれないよう縫い込まれています。

 

 

「87式迷彩服」に套式肩章を装着した状態です。

1992年以降、1999年に「99式迷彩服」と共に「99式套式肩章」に更新されるまで、長らく使用された人民解放軍の標準スタイルです。

 

 

こちらは空軍で使用されたタイプです。

階級は「空軍 専業軍士」です。

 

 

初期型に相当するモデルなので、布地は薄手の織り出しタイプです。

 

 

「87式迷彩服」に套式肩章を装着した状態です。

「87式迷彩服」の使われた時代は、陸・海・空軍すべて同じ迷彩柄が使われており、識別点は肩章の色と袖のワッペンとなります。(ワッペンは付けていない事も多いです)

 

 

空軍の「87式常服肩章」です。

常服、即ち制服用の階級章ですが、迷彩服に用いられている例も見られます。

 

 

タグには「1991年制・4号」と表記されています。

4号とは制服のサイズであり、肩幅に合わせて肩章にもサイズの違いがあるようです。

 

 

素材はスエード調で、套式肩章の標準型と同じ布地で作られています。

 

 

「87式迷彩服」に常服肩章を装着した状態です。

イレギュラーな装着例で一般的ではありませんが、肩章が目立って格好良いです。

階級は「空軍 軍士長」で、上級下士官に相当します。

 

 

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