アメリカ海兵隊が第二次世界大戦当時に使用していたサスペンダーです。
本品はアメリカ製の精巧複製品です。
1本のサスペンダーで三箇所、合計6箇所を金具で固定して使用します。
身体前部に当たる方向の金具は弾帯の鳩目に引っ掛けるだけの単純な作りです。
一方、背中側の金具はスプリング式でしっかり固定できます。
そもそもは海兵隊用リュックサックを構成するハーネスの1部品ですが、2本を単体で使用する事でサスペンダーとして使えます。
特に太平洋戦線では重装備は敬遠されましたから、もっぱらサスペンダーのみでの使用例が多く見られます。
こちらは第二次世界大戦後に製造されたODカラー・モデルの実物です。
デザイン・構造とも変化無く、染色のみ緑褐色に変更されています。
このODタイプはベトナム戦争初期の使用例が多く確認できます。
戦後と言えばまず朝鮮戦争が思い浮かびますが、アメリカ海兵隊では朝鮮戦争時にもまだカーキ色の装備品を多く使用しており、足回りも依然レギンスを履いていました。(陸軍は2バックル革ブーツに更新済み)
画像には映っていませんが、ベトナム戦争では、細いサスペンダーが肩に食い込むのを防ぐ為、専用のパッドを取り付けた運用例も多く見られます。
【商品紹介】
「アメリカ軍 USMC M1941 サスペンダー」…ODコットン製の実物です。
「ヴェトナム戦争米軍軍装ガイド – 2003/1/30」…実物軍装の着用例と解説による、ベトナム戦争各時期ごとの装備解説本です。
「萌えわかり!軍装ビジュアルガイド」…漫画家えびふらい先生のイラストによる、各時代ごとの米軍装備解説をメインに、WWIIドイツ軍装にも少し触れている解説本です。マンガを読む感覚で、戦争ごとの軍装知識が身に付きます。