AKM&AK74用バヨネット ~ ソ連軍 6kh4銃剣 (実物改造合法品)

ソ連軍で開発されたAK-74用銃剣「6kh4」の実物放出品です。

中古の銃剣の刀身を撤去し、代わりにゴム製模造刀身に差し替えられた、合法改造品です。

 

 

ソ連軍のAK用銃剣は、大別して「AK-47用」「AKM用」「AKM後期~AK-74用」に分けられます。

それぞれの銃剣は「6kh2」「6kh3」「6kh4」と名称区分されており、外見も異なります。

 

 

「6kh4」は「AKM」の運用後期に開発されたモデルで、「AK-74」採用後は、そのままAK-74用銃剣として製造・支給が継続されました。

 

 

後にポリマー系素材を取り入れ、鞘やグリップの形状に変更を加えた改良型の「6kh5」が登場しますが、普及するのはソ連崩壊後、ロシア連邦軍になってからのようです。

 

 

「6kh4」銃剣は多機能銃剣の走りと言えるアイテムで、世界各国の装備品開発にも影響を与えています。

 

 

なお、「6kh4」の読みは「シェースチ・ハー・チェティーリ」ですが、私はわかりやすく「ろく・はー・よん」と呼んでいます。(テキトーでスミマセン…)

 

 

私の購入した個体は中古品なので、ベークライト樹脂パーツや金属の可動部に使い込まれた風合いが感じられます。

 

 

中古品ですが状態は良好で、ベルトに吊る為の革製ストラップやナスカン、鞘の先端に設けられたワイヤーカッターに劣化や破損は見られず、使用上の問題はありません。

 

 

銃剣のグリップは、鞘に付属する革製ストラップとギボシの組み合わせで固定されています。

 

 

鞘から銃剣を取り出した状態です。

 

 

鞘は全体がベークライト樹脂で成形されています。

日本の銃刀法に触れないように、鞘のみで販売されている事があり、同じく市販のプラモデル銃剣と組み合わせる事でリアルな模造銃剣にする方法もあります。

 

 

銃剣の刀身は、本来は白銀色の鋼製ですが、日本国内では切断しなければ購入も所有もできません。

 

 

そのため、この製品では刀身そのものをゴム製模造品と差し替える事で法律をクリアしています。

 

 

着剣装置や着剣リングの表面処理はラッカー塗装仕上げのようで、荒々しい印象を受けます。

さすが軍用実物と言うべきか、着剣ラグを稼働させる押しボタンは、内蔵バネのテンションが強いようで、動きがだいぶ硬いです。

 

 

グリップには取り落とさないようにする為か、刀緒のようなコットン製のストラップが取り付けてあります。

アメリカ軍をはじめとする西側装備には見られない特徴です。

 

 

ゴム製刀身は、外形の再現度は高いです。

 

 

この刀身もロシア製模造品(トレーニング用品かも)由来の物で、日本製のプラモデルのゴム刃と比べるとだいぶ厚みがあります。

 

 

芯が入っているわけでは無いので、画像のように柔らかく、先端が刺さるような事もないので安全です。

 

 

日本の模型メーカー「マイクロエース」から発売されている、実物大スケールのプラモデルと比較して見ました。

 

 

マイクロエースのコンバットシリーズは、もともとは倒産した「LS」社の金型を譲り受けて再販した物で、1980年代の製品である事と価格帯を考えると、かなり出来の良いアイテムです。

 

 

両者の形状の一番の違いは鞘の部分です。

マイクロエース製品は、銃剣本体は「6kh4」ですが、鞘は「6kh3」をモデルアップしており、外見は全く異なります。

この組み合わせはポーランド製の銃剣と類似しており、開発時に参考にした影響ではないかと考えられます。

 

 

グリップ、着剣装置周りは両者ともよく似通っており、実物と比較する事でプラモデルの再現性の高さを実感できます。

 

 

ベルトループ・ストラップは、プラモデルではナイロン製の部品とマジックテープが使われていましたが、リアリティ向上のために、手芸用の革素材を使い自作しています。

 

 

銃剣本体の形状の比較です。

 

 

どちらも、既存のAK-74のトイガンに装着する事ができます。(一部、あえて着剣装置の寸法を変えてある製品は除く)

 

 

どちらも法律に抵触しない、ゴム製模造刀身が使われています。

 

 

刀身の厚みには明確な差があり、プラモデルのゴム刃は薄く、柔らかめの質感です。

 

 

一方、実物刀身を差し替えられたトレーニング用のゴム刃は厚みがあり、しっかりしています。

 

 


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