まだまだ現役!電動ガン第1号 ~ FA-MAS F1 (東京マルイ製・電動ガン)

東京マルイ製スタンダード電動ガン「FA-MAS F1」です。

 

 

FA-MASはフランス軍の主力小銃で、1980年に制式採用されて以降、途中改修を受けつつ、現在も運用されています。(新規調達は終了した模様)

 

 

東京マルイ初の電動ガンにして、そも電動ガンというトイガン自体のはじまりの銃であり、1991年の新発売以来、数度の改良を受けながら現在でも廃盤にならず定期的に再生産されています。

 

 

パッケージはスタンダード電動ガンも初期~中期の、発泡スチロール成形箱です。

保存を考えると、強度や扱いやすさから便利な物ですが、最近の製品ではボール紙製になっています。

 

 

取扱説明書も、電動ガン初期シリーズの統一規格で、現在の物よりも大判でページの少ない仕様です。

 

 

東京マルイ製品らしい、ちゃんと読めば誰でも理解できる懇切丁寧な内容です。

 

 

バレル付近の形状です。

 

 

実銃同様、ライフルグレネード用のパーツが可動します。

 

 

特に意味のある機能ではありませんが、このような実銃の再現は過去の東京マルイ製品ではあまり見られず、当時はこの製品にかけるマルイの本気を感じた部分です。

 

 

フロントサイトは、キャリングハンドルに囲まれた形で付いています。

振り子のように、左右に動かして照準を調節出来ます。

 

 

対してリアサイトは、キャリングハンドルの後端付近に位置します。

リアサイトは上下に動かすことが出来ます。

クリック感があり、照準調整もしやすい印象です。

 

 

リアサイトは複数のスタイルを選択できます。

画像は標準使用時の状態です。

 

 

照準時の視点はこんな感じです。

 

 

リアサイト前後のプレートの、手前のプレートを倒すと、暗所での使用に適した状態になります。

 

 

そして、前後両方のプレートを倒して、素通しの状態にすると、夜間サイト形態となります。

 

 

夜間サイトの照準時の視点はこんな感じです。

 

 

フロントサイト前部にライフルグレネード用のフロントサイトがあります。

画像は使用状態です。

 

 

狙う際の見え方は、こんな感じです。

 

 

キャリングハンドル中央部に、ライフルグレネード用のリアサイトがあります。

 

 

勿論可動式で、起こして使用状態にできます。

 

 

ライフルグレネードの照準時の視点です。

電動ガンでは一切必要のない機能ですが、モデルガン視点では動くべきところが動く、楽しいポイントです。

 

 

こちらもライフルグレネード用サイトで、左右に可動させることが出来ます。

知識不足ゆえ、用途はよくわかりません。

 

 

キャリングハンドル下部には、チャージングハンドルがあります。

 

 

チャージングハンドルは画像のように操作することが出来ます。

スプリング内蔵ですが、ロックやクリック感は無く、単純に前後するのみです。

 

 

FA-MASには、バイポッドが標準装備されています。

 

 

展開は単純に手で持って回転させるだけです。

展開しきると、わずかにラッチの感触でロックがかかるのがわかります。

 

 

グリップはフレームと一体型です。

トリガーガードはシンプルに鉄板を曲げた造りです。

 

 

分厚い手袋をしていても操作できるよう、トリガーガードは回転させることが出来ます。

 

 

厳冬地域での使用も考慮された、優秀な設計と言えます。

 

 

トリガー前方にはセフティがあります。

画像は安全位置です。

 

 

横に回転させると射撃可能状態となります。

 

 

さらに回転させ、画像の位置に置くとフォアストックを取り外せます。(バッテリー交換の際に使用します)

 

 

エジェクションポートの外見です。

マガジン装填部分はパーカーライズド風にグレー塗装されています。

発売当初の製品では、塗り分けはされていませんでした。

ちょっとしたアップグレードですね。

 

 

FA-MASは利き腕に応じて排莢方向を変える事が出来ます。

ポートカバーの取り付け位置を逆にするのですが、電動ガンでも再現されています。

 

 

ポートカバーを逆方向に取り付けた、左利き射手用のレイアウト状態です。

 

 

ポートカバーを外すと、レシーバー上部にHOP調節ダイヤルがあります。

発売当初のFA-MASにはなかった機能で、HOP搭載モデルが標準化する中でアップデートされた部分です。

 

 

給弾チャンバーの様子です。

現在の電動ガンでもおなじみの外見で、電動ガン第1作の時点で、既に基本構造は確立していたのがわかります。

東京マルイの高い技術力が感じられますね。

 

 

マガジン後方、レシーバー下部にセレクターが設けられています。

ここは実銃ではフルオートと3点バーストを切り替えるノブですが、電動ガンではセミ・フル・安全(電源OFF)を切り替える機能となっています。

画像の状態で電源OFF、すなわち安全状態です。

 

 

これでセミオートです。

上記の理由により、電動ガンでは実銃と異なる刻印がなされています。

 

 

これでフルオートです。

製品では刻印は無色でしたが、操作上わかりやすいように、自分でそれらしい色分けでスミ入れしています。

 

 

これは現在では見られない、FA-MAS独自の機能ですが、ピストンスプリングのテンションを解除するラッチが設けられています。

射撃後、このラッチを押すと圧縮されていたスプリングが負荷のかからない位置に戻る仕組みです。

 

 

バットストックは、ラバーの質感のある塗料で塗られています。

ここも、発売当時のものは只の黒い成形色のABS樹脂そのままでした。

 

 

バッテリーはフォアストック内に収納します。

 

 

トリガー前方のセフティパーツを画像の位置まで回転させると、フォアストックをスライドさせて取り外せます。

 

 

ストック収納準備完了状態です。

発売当時はニッカドバッテリーのラージタイプを使う設計だったため、収納容積は大きく、現在主流のミニバッテリーなら余裕で収納出来ます。

 

 

バッテリー収納後は、フォアストックをレールに沿わせて、このまま引き込めばロックがかかります。

 

 

もともとラージバッテリー用のコネクターだったものを、現在販売中の純正ニッケル水素バッテリーが使えるようにする返還コネクターが付属しています。

どうせなら部品段階でコネクター自体をミニ仕様に設計変更して欲しいところですが、工場のラインの都合もあるのでしょう。

 

 

FA-MASに付属するノーマルマガジンです。

 

 

外観はM16用20連マガジンに似ています。

使用弾薬も同じ5.56㎜NATO弾ですが、マガジンキャッチの位置等の違いから、互換性はありません。

 

 

実銃では20連ですが、ノーマルマガジンでは装弾数60発です。

 

 

のちに発売された300連マガジンです。

 

 

当時はゼンマイ式多弾マグという物自体が、電動ガン同様、衝撃的でした。

なにせノーマルマガジンと形状は同じなのに、300発もの装弾数を誇り、しかも全弾途切れなく撃ち尽くせるというのは、ガスガン時代には脅威的性能だったのです。

 

 

BB弾は蓋をスライドさせ、じゃらじゃらと流し込みます。(使用BB弾はエクセル製・こげ茶色バイオBB弾です)

 

 

そしてマガジン底部のゼンマイを巻き切りの音がするまでジーコジーコ巻いていけば準備完了。

基本構造はほぼ変化なく、登場時点で完成形だったこのマガジン構造には驚くばかりです。

 

 

東京マルイ製のFA-MAS専用スリングベルトです。

純正スリングベルトですが再販がかからないため、現在は流通在庫のみのようです。

 

 

FA-MASへは、付属のスリング取り付け金具を使います。

 

 

スリングベルトを金具に通し、ドットボタンで留めます。

ボタンがしっかり留められる点、本体重量の軽さにより、問題なく運用出来ます。

 

 

FA-MASのスリング装着状態です。

 

 

バットストック付近のスリングスイベルにもぴったり幅で通せます。

 

 

コレクションとして所有していたフランス軍実物スリングベルトとの比較です。

上が実物スリングで下がマルイ純正スリングです。

実物スリングは中古放出品の為、退色で部分的に色味が変わっています。

純正スリングはサバゲー用品らしい若干鮮やかさのあるOD色です。

 

 

社外品のアフターパーツで評判の良い「FIRST製・アルミ軽量マウントベース」を入手してみました。

 

 

サバゲーにおける利便性を考え、スコープを載せる事にしたのですが、純正品に比べて軽量でレールの汎用性が高いとのネット評価に期待しての、FIRST製品の投入です。

 

 

マウントを載せるには、ダミーパーツを取り外す必要があります。

紛失しないよう気を付けつつ、取り付けました。

 

 

マウントリングの取り付け可能範囲は純正品よりも広く使い勝手が良いです。

 

 

ライフルスコープを装着した状態です。

 

 

マウントを載せると、アイアンサイトは使えなくなりますが、仕方ないですね。

 

 

ライフルスコープ搭載 FA-MASです。

 

 

照準と銃口との距離が離れる、ハイマウントスタイルが目立ちますが、実際距離が近いと狙点がズレるので、感覚になれる必要はあります。

 

 

もっとも、標準的な交戦距離では特に問題なく戦闘は出来ます。

 

 

実射性能に関しては、現在最新のラインナップと比べれば、どうしても見劣りする点は否めませんが、高性能と同時に高額化している電動ガンの中では、リーズナブルな価格設定で比較的コンパクト、必要十分な性能を有するので初心者向けにも良いアイテムだと思います。

 

 

そしてなによりフランス軍装備には欠かせない貴重なラインナップなので、絶版にだけはならないで欲しいと願ってやみません。(M16A1、XM177、G3、SG550etc.みんな消えてしまった…)

 

 

最新情報をチェックしよう!