この形に価値アリ! ~ SVD ドラグノフ 狙撃銃 (A&K製・電動ガン)

「S・V・D! S・V・D!」

 

 

【概要】

かつてはカスタムパーツや自作カスタムで「SVD風のまがいものAK」で妥協せざるを得なかったSVDのトイガンですが、ここ数年の間に、様々なメーカーから発売され、選り取り見取りの状況、まるで夢のようです。

私も指を咥えて見ておりましたが、SVDに合わせる装備が揃ったこともあり、ようやく購入に踏み切る事にしました。

さて、どのメーカーのアイテムを手に入れよう…。

 

 

私がSVDを購入しようと考えた当時、市場では「Classic Army製(電動)」、「Real Sword製(電動)」、「S&T製(電動)」、「A&K製(電動&エアコッキング)」、「Bison製(エアコッキング)」、「We-Tech製(ガスブローバック)」が流通していました。事前に目一杯ネットで調べた評判から、自分が一番満足しそうな物としてこれをチョイスしました。

 

 

【選択時のポイント】

Classic Army…市場に登場したSVD電動ガンでは最も初期の物らしく、私が購入検討に入ったときにはすでに市場で見かけなくなっていたので選択外でした。

Real Sword…最もリアルかつ最も高価なのはよく知られる所でしょう。以前、ゲームにて現物を見せてもらった事があり、リアルな外観と安定した性能は経験済み。価格はともかく、実銃に迫る重量と市場への供給が不安定な為、購入は見送りました。

S&T…RSのデッドコピーらしく、RSゆずりのフルメタル&木製ストック標準装備でありつつ、素材の違いから重量も比較的軽く価格も(RSと比べれば)リーズナブルという事で、当初一番候補だったアイテムでしたがネット情報の「2発給弾になりがち」という点が気になり購入を見送りました。

Bison…いかにも安物といった価格・評価ながら、意外と良く当たるとの評判多数で気になっていたものの、市場流通が枯渇していた事と、スコープが載せられない作りとのレビューがあり、パスしました。

A&K…エアコッキングは自動狙撃銃であるSVDのイメージに合わずパス、電動ガンは実銃にないセミ・フル切り替え式のアレンジが気になるものの評判は悪くないため二番候補でした。電動ガンでは木製ストックモデルが無く迷っていましたが、価格と重量の軽さは魅力的なので、プラ製ストックを木目風塗装する事にして、購入を決定しました。

販売しているトイガンショップの中から、日本国内レギュレーションに合わせて調整してあるモデルを購入。

そのお陰もあってか、2発給弾等のトラブルもなく、満足のいく買い物ができました。

さて、これはショップでの調整においての問題点ですが、換装したスプリングが少々強めだったようで、自分で弾速を測った際に、初速の上限値ギリギリで、フィールドでOUTな状況になる恐れがあったため、スプリングを2巻きほど切って調整しました。

日頃トイガンを分解する事がないため不安でしたが、この製品はメカボックスを分解しなくてもスプリングだけ容易に取り出せるので安心です。

 

 

【実用上の感想】

重量は、SVD製品の中では軽いほうで、実際構えやすいですが、あくまでフルメタルな製品として、相応の重量はあります。

 

 

RS製品のように、構えただけで腕がプルプル来るほどではないので、ゲームでの使用も安心です。

 

 

付属のマガジンはゼンマイ式200連多弾マガジンです。

セミオートで撃つ限り、予備マガジンは不要ですね。

個体差もあるでしょうが、リップの保持が柔いようで、ゼンマイを巻いている時に弾をぶちまける事がよくあります。

給弾口を指で押さえながらゼンマイを巻くなど工夫が必要です。

結局、多弾マガジンはマガジンポーチの詰め物とし、別売りのスプリング式60連マガジンを3本調達しました。

 

 

ハンドガードはモナカ状に2分割されており、先端をバーを差し込んで固定します。

この固定バーが、ただ差し込んであるだけで、簡単にズレて抜け落ちてしまうのがネックです。

 

 

実際、サバイバルゲーム投入初戦でいきなり紛失してしまい、以後はジャンクパーツから適当なボルトを見繕って対応しました。

リアルじゃなくなりましたが、ハンドガード脱落の不安からは解放されました。

 

 

バッテリーはスティックタイプをハンドガード内に収めます。

ちなみに、A&K製SVDにはニッケル水素バッテリーが付属していますが、コイツが曲者で、収納しようとするとガスチューブ部分のスペースにみっちり収まるのですが、コネクターを収めるスペースがほとんどありません。

 

 

ハドンガードを閉じようにも、画像のような状態で、はっきりって使えません。

また、バッテリーを他の銃に流用しようにも、マルイ純正品より全長の長いセル増量タイプのようで、「AKS-47」にも「89式小銃」にも入りませんでした。

 

 

という事で、付属バッテリーは使わず、リポバッテリーで運用しています。

 

 

セレクター・セーフティ位置。

 

 

セレクター・セミオート位置。

 

 

セレクター・フルオート位置。

A&KのSVDはフル・セミ切替式なので、セレクターには実銃にはないフルオートモードがありますが、取って付けたようにフレーム下端にあるので使い勝手は悪いです。(セミオートのみ使う分にはストレスなく操作できます)

正直いらない機能ですが、メンテナンスでチャンバー内にシリコンスプレーを吹いたあとや、リポバッテリーの残量を減らしたい時など、捨て撃ちするのに重宝しています。

また、電動ガンのセミオート射撃時に稀に起こるトリガーロック現象が発生した際に、フルオート射撃でリセット出来るのが地味に助かる点です。

 

 

【実射感想】

さて、使った上での実射性能評価ですが、ごく普通の電動ガンという印象です。

前提として、ショップ調整の時点でスプリングを国産品に換装し、あわせてインナーバレルを最適な長さの国産品に換えてあります。

他の電動ガンと比べた印象では、東京マルイの「AK-47」や「M16A1」などのスタンダード電動ガンと、射程において同等、HOPの効きはやや不安定で、集弾性は同等です。

総合すると際立った特徴は無いが、特に不満も無いという感じです。

ボルトアクション・エアコッキングライフル「VSR-10」や、同じ電動ガンでも東京マルイ製「M14」と比べ、狙撃銃としての命中精度はかなり劣ります。

「スコープ内に捕らえた人間大のターゲットに何発かに1発は命中する」程度の凡庸な性能は、実銃のSVDのコンセプトである「分隊支援用マークスマン・ライフル」のイメージにはぴったりなので、ある意味実銃らしさは感じられるので満足しています。

 

 

【塗ったり足したり…】

ショップ調製品でしたので基本、箱出しでフィールドに持ち込める状態でしたが、購入したのは「ブラックプラストックモデル」

自分が欲しかったのは木製ストック仕様なので、茶色く塗って東京マルイ風仕上げにしました。

全体をカラースプレーで念入りに塗装し、2度塗りですっかり茶色くなったら乾くまで放置。

乾いたら、プラカラーの黒を適当に塗りたくって木目風にします。

乾く前にティッシュでふき取ったり、再度塗ったり拭いたり…。

適当なところで切り上げ、乾燥したら剥れ防止とつや消しの為、「インディ」のモデルガン用スプレー塗料「クリアパーカー」を吹いておきます。

実銃のリアルさには遠く及びませんが、「まるで東京マルイの製品みたい」にはなったと思います。

 

 

スリングベルトはロシア製の実物を購入して取付けました。

ナスカンがやたら固いので、取り付けるとほぼ例外なく銃に傷が付きます。

特に頻繁に取り外しするような場合には、サバイバルゲーム用モデル品を使ったほうがいいですね。

 

 

リアサイトの形状です。

 

 

フロントサイトの形状です。

実銃同様、アイアンサイトも標準装備していますが、スコープを載せない場合はサイトの高さが合わず狙いが付けらない為、チークパッドを外す必要があります。

 

 

付属のチークパッドは木製です。

 

 

クッション部分は硬いので、恐らく木の芯をフェイクレザーで包んだ物と思われます。

スコープ装備時に視点を保持するためのものですが、私はゴーグルのフェイスガードに干渉するので外してしまいました。

 

 

SVDには専用スコープを載せねば!という事で、搭載したのはRS製PSO-1レプリカスコープです。

 

 

銃本体並みの価格でしたが、廉価版のPSOスコープは形だけで実用性皆無という前評判を聞いていたので、安物買いの銭失いになる位なら、と奮発しました。

 

 

接眼レンズ側の様子です。

 

 

対物レンズ側の様子です。

4倍率固定スコープで視界があまり広くなかったり、距離が近いとレティクルに焦点が合わない(レティクルが見えない)など、なかなかの曲者ですが、なんせこの形にこそ価値があるので文句も言えません。

 

 

このスコープは2個のダイヤルでレティクル調整できます。

レティクル調整ダイヤルを回すと目視ではっきりわかるくらい豪快に動きます。

これは一般的なライフルスコープに馴れているとかなり驚きますが、少なくともエアガンの照準調整としては非常に使いやすく便利です。(PSOのダイヤルは風向きなどに対する微調整用で、正しい調整法はあるのですがあえて無視してます)

 

 

スコープはサイドマウントで固定しますが、自分の個体はどうやってもレールに嵌らなかったので、レシーバーを紙やすりでガシガシ磨いて対応しました。

 

 

オフセットされているので弾道がずれるかなと思っていましたが、視界内で弾道は追えるので問題なく照準出来ました。

 

 

【サバゲーでの軍装】

初投入時の装備は「1970年代初頭・北ベトナム軍 狙撃兵装備」です。

SVD初投入当時は夏真っ盛りでしたので、ベトナム戦争当時の北ベトナム正規軍装備に合わせてみました。

SVDはソ連軍で1962年に制式採用された物で、北ベトナム軍に配備されていたかどうか怪しいですが「ソ連の軍事顧問から提供された実戦テスト用機材」という設定をこじつけました。

知る限りの情報では、西側がはじめてSVDを手にいれたのはベトナム戦争での鹵獲品という話があり、ベトナムの軍事博物館には「ベトナム戦争で使われたSVD狙撃銃」の展示が見られます。

 

 

SVD装備の本命である「1980年代・ソ連地上軍 自動車化歩兵分隊 狙撃手装備」です。

 

 

そもそも、この「KLMK(徴集兵用白樺迷彩つなぎ)」と「SVD用マガジンポーチ」が入手できた事でSVDの入手を決定した経緯があります。

グリーン基調のKLMKの迷彩パターンは、緑の多い夏季に抜群に効果を発揮しますね。

 

 

マガジンポーチには1本の多弾マガジンと3本のノーマルマガジンを収納しています。

セミオート運用では充分すぎる弾数で、いまだ戦闘中にマガジンチェンジした事はありません。

 

 

ソ連地上軍装備によるSVD運用状況です。

 

 

画像ではSsh-68ヘルメットで決めていますが、実際のゲームではほとんどピロトカ(略帽)で過ごしています。

 

 

SVDはAKシリーズ並みに活躍期間が長いので、色々な装備に合わせられますから、使い勝手が良いですね。

 

 

AK同様、鹵獲品とこじつければ西側装備にも違和感なく合わせられるのでお得です。

 

 

【実戦投入まとめ】

さんざん「いたって普通」とつれない評価をしてきましたが、SVD初投入の初戦で、しかも初弾でHITが取れたので、銃に対する愛着がぐんと上がりました。

その後の運用では、まれに大きく弾道がそれる事もありましたが、セミオート・ライフルの利点を生かして、連続射撃でフォローできるレベル。

本格的スナイパーとはいきませんが、「ソ連地上軍のドクトリン」を体感するには充分な撃ち心地で、むしろ個人的には大満足です。

 

 

【おまけ画像】

「姉SVD」

 

 

TOP絵ともども、「『DVD』と『SVD』って似てるよな」と、ノリと勢いにまかせてトレス&模写で描きました。(わかる人にだけわかる小ネタです…w)

 

 

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