陸上自衛隊で現在も使用されているY型サスペンダー、通称「吊りバンド」です。
こちらは制式採用当時のモデルを再現した物で、民間メーカー製品のいわゆる「PX品」になります。
採用当初の吊りバンドは、迷彩柄が裏面という、なかなか奇妙な仕様でした。
使われている素材の為と思われますが、当時から微妙な印象ではありました。
表面は硬いナイロン素材で作られています。
形状は米軍のALICE装備の模倣で、金具類の形状や表面処理が自衛隊標準規格になっています。
現用の物と比較してみました。
1992年頃から「戦闘装着セット」を構成する装備品のひとつとして支給の始まった片面迷彩モデルは、結構長い間、変更なく使われていましたが、2004年頃に両面迷彩モデルが採用され、現在はほぼ更新完了している模様です。
自衛隊装備の民生品は複数のメーカーから製造・販売されています。
この吊りバンドは自衛隊グッズ専門ショップ「PXサイトー」にて購入した物です。
吊りバンド裏面にはタグが縫い付けられています。
各種表記を書き込むようにデザインされていますが、官品について詳しくない為、再現度については不明です。
吊りバンドの金具は、米軍とも官品とも異なる形状となっています。
そのため、モノによっては弾帯の鳩目に通らない場合もあるので、装備を組む際には注意が必要です。