中国人民武装警察部隊(人民武警)の「07式武警迷彩帽」です。
「07式武警迷彩服」と共に採用された装備で、「中田商店」で購入した実物未使用品です。
帽子のデザインは、一つ前のバージョンである「05式」とほぼ同型です。
外見上の一番の違いは帽徽(帽章)で、「05式」では樹脂製のバッジでしたが、「07式」では刺繍ワッペンに変更されています。
帽子の内部は、鉢巻部分の防水層や帽体のメッシュ生地等、手の込んだ作りをしています。
天頂部には合成皮革に印字されたタグが縫い付けられています。
タグには「2013年製・5305工場」の表記が確認出来ます。
帽子内側には、顎紐が内蔵されています。
外見上の顎紐は単なる装飾で、実用の為の顎紐が別に取り付けられているのが面白い構造です。
一つ前のバージョンである「05式」には無かった機能で、人民解放軍の戦闘帽にも見られない事から人民武警の任務上の改善要求があったのではと推測されます。
鉢巻部分は合成皮革製です。
吸湿性は皆無なので、汗をかくと結構不快です。
帽子を被った状態です。
人民解放軍の帽子と比べ、人民武警は装飾性があり目立ちます。
運用思想の違いが見て取れ、興味深いです。
顎紐を着用した状態です。
顎紐は色を除けばごく普通のゴム紐なので、使用している内にゴムが伸びてしまいそうで若干不安を感じる作りです。