大戦ドイツ軍の代用に ~ ドイツ連邦軍 飯盒 (実物)

ドイツ連邦軍の飯盒です。

未使用新品ながら安価で流通していた昔、大戦ドイツ軍の代用になろうかと、先を見越して購入したものです。

第二次世界大戦ドイツ軍装備が揃い始めてきた際に、先行投資が活きた形となりました。

 

 

ドイツ連邦軍の飯盒は、第二次世界大戦当時のドイツ国防軍の「M31飯盒」に良く似ており、状態の良い物が安価で流通しているので代用品に最適です。

代用品としてよく見かける東ドイツ軍の物と比べると、色が第二次世界大戦当時のフィールドグレーに近いのも見逃せないポイントですね。

なお、M31飯盒の色は初期は「フィールドグレー」だった物が1940年に「ブラックグリーン」となり(ヘルメットと同期)、1941年に「オリーブグリーン」に変更されました。(水筒カップと同期)

 

 

この形の飯盒は、戦後も東西ドイツ両軍によって製造・使用されているほか、ヨーロッパ諸外国でも類似の形状の物が普及しております。

また、ソ連軍の飯盒も、第二次世界大戦当時から現在まで、ドイツとほぼ同型の物が使われています。(色はカーキ色です)

 

 

太い針金製の飯盒の把手は、画像のように、各位置にて固定できるようになっています。

 

 

流石はドイツと思わず唸る、芸の細かい造りですね。(※M31飯盒とは形状が異なります)

 

 

中身は蓋・中蓋・本体の三層構造となっており、蓋はバーハンドルを展開してフライパンになります。

 

 

中蓋は日本軍や同型民生品と比べると、より深くできていて、煮物や汁物を入れるのに便利そうです。

 

 

注意点として、M31飯盒には中蓋はありませんでしたので、大戦ドイツ軍装の代用にする際には中蓋は取り外しておくほうが良いでしょう。

 

 

よくできているのが蓋食器の構造で、中蓋の側面に切り欠きがあり、そこに蓋側のバーハンドル先の曲がった部分を差込むと、画像のように連結することができます。

こうしておけば、ハーハンドルを持てば、食事を持った食器を楽に運ぶことができます。

こんなところにも、ドイツ的こだわりを感じますね。

 

 

大戦ドイツ軍では、飯盒やツェルトバーン(雨具兼用携帯天幕)を身につける為に「Aフレーム」と呼ばれる装具が支給されていましたが、これがない場合、飯盒は水筒と一緒に雑嚢にくくりつけるのが一般的な携行法でした。

 

 

雑嚢への取り付けは、雑嚢に付属しているDリングと革ベルトにストラップを通して、バックルを留めます。

 

 

画像は、そうやって携行する際に使われる装備用ストラップを装備した状態です。

折り畳まれたバーハンドルに沿って綺麗に巻くことが出来ます。

 

 

装備ストラップは、タダの細長いベルト状の物や、二重構造で利便性を高めた物などいくつか種類がありますが、これは飯盒用とされている、飯盒側のベルト通し金具に合わせた造りのものです。

装備ストラップは、画像の黒色仕上げの革製品が一般的なものですが、この他にアフリカ方面向けのウェッブ(綿製)のものもあります。

 

 

大戦も後半になると、ウェッブ製の各種装備も、革製品に混じって全戦線で使われていたようです。

サバゲーに限っていてば、手入れが楽なウェッブ製が使い易いので、末期戦嗜好のゲーマーに最適でしょう。

私は考証とか考えつつ装備調達しているので、面倒でも革ベルトにしましたが、梅雨になるとカビに悩まされます…。

 

 

飯盒ストラップは装着方法が決まっていて、飯盒側のワイヤーハンドルがぷらぷらしないようにバックル付近で挟み込むように装着します。

 

 

こうしておけば、飯盒単体で持ち運ぶ際にワイヤーハンドルが引っかかって変形するなどの事故を未然に防げるというわけです。(さすがドイツ、芸が細かい…)

 

 

【商品情報】

☆「ドイツ連邦軍タイプ飯盒」

☆「ドイツ連邦軍タイプ飯盒(縛着用ベルト付き)」



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