ドイツ国防軍 M43 規格帽 (サムズミリタリ屋製・複製品)

ドイツ国防軍の「M43規格帽」です。

制式には「統一規格野戦帽」の名称で、それまで陸軍・空軍・武装親衛隊でバラバラに使用されていた各種舟型略帽の後継として、1943年6月11日に採用されました。

 

 

私はエスアンドグラフ製とサムズミリタリ屋製を所有していますが、外観上の差異はほとんどありません。

 

 

画像はサムズミリタリ屋製ですが、明確な質感の違いは内張りがコットンである点くらいです。(エスアンドグラフ製は化繊でした)

 

 

ドイツ国防軍では、1943年夏までは、ほぼ全ての兵士がウール製のM34略帽を使用していました。(大多数が兵科色山形の付かない戦時型です)

 

 

M43規格帽は1943年6月に採用された野戦帽で、1943年夏過ぎの南方軍集団の写真では、下士官1名が着用、他の兵士は全員、M34略帽の戦時型を着用していました。

 

 

HBT製夏期野戦服と組み合わせたくて帽子類の考証を調べてみましたが、ミリタリーショップで見られるリードグリーン・コットン製の規格帽については、大戦最末期にごく一部に使用例がある程度だそうで、私の想定する装備では、ウール製M43規格帽が妥当なようです。

 

 

専門ショップへ注文する際に様々問い合わせた結果、夏期野戦服とウール製規格帽の組み合わせは「1944年初夏」が妥当とのアドバイスを頂きました。

 

 

ツバ付きの規格帽は、大戦中期以降、守勢にまわったドイツ軍を印象付ける軍装品だと思います。

実用性も高く見た目も格好良いのでお気に入りの逸品です。

 

 

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