ソ連軍のAKM用マガジンポーチです。
以前から所有していた物に、付属品をプラスしたので改めて紹介してみます。
AK-47採用当初のマガジンバッグはショルダーストラップの付いた、たすき掛けタイプでしたが、装備サスペンダーが導入された事から画像のようにベルトループで吊るポーチスタイルに変更されました。
最初期のAK-47用マガジンバッグでは30連マガジンを5本収納していましたが、軽量化を考慮したようで、AKM用マガジンポーチでは3本収納となっています。
ポーチ側面に四角い小型ポケットが設けてあります。
この蓋も含め、革製パーツは全て黒色仕上げです。
このポーチには銃の手入れ用機械油を入れた瓶が入っています。
通称オイラー缶と呼ばれ、初期はアルミプレス製、のちに成形色の黒いプラスチック製の物が使われました。
もう片方の側面にある細長いポケットは銃のクリーニングツールが入ります。
画像のように、ソ連製クリーニングツールがちょうどよく収まる深さに作られています。
クリーニングツールは、木製ストックの内部にも収納部があります。
マガジンポーチのポケットは、おそらく折り畳みストックモデルの為に設けられたものと推測されます。
クリーニングツールは円筒形で、中に折り畳み式の小型ねじ回しや、銃身清掃用ブラシ等の工具が収納されています。
ソ連製AK-47用と中国製56式用クリーニングツールを比較して見ました。
左がソ連製、右が中国製です。
収納された工具の形状や種類も異なりますが、一番の違いは蓋の形状です。
この蓋の部分は銃口に被せて、中央の穴にロッドを通して銃身をクリーニングするのですが、中国製の56式はマズルカバーが無い為、蓋も直径がひと回り小型となっています。