陸上自衛隊では長らく米軍に準じた形状の茶革製ホルスターを使用していました。
ただ、革製ホルスターは手入れの面倒さもあり、訓練時には私物のホルスターが使用される事も少なくなかったようで、今回は駐屯地売店や民生品として販売されている布製ホルスターを紹介したいと思います。
このホルスターはODビニロン装備時代から存在したPX品で、外見はそのまま、時代と共にODビニロン製から旧迷彩柄へ、弾帯への連結方法もダブルフック式からスライドキーパー式へと改良を加えられつつ、現在でも製造・販売されています。
拳銃装備を組んだところです。
私物ホルスターはナイロン製で、蓋はドットボタンで固定します。
拳銃弾入れは9㎜拳銃用で、SIG P220マガジンを2本収納でき、蓋はスナップボタンで固定します。
私はホルスターのドットボタンで中の銃が傷つくのを防ぎつつ簡単・確実に開け閉めできるよう、ベルクロ式に改造して使用しています。
蓋を閉めた状態では外見上は変化はありませんが…。
開放時にはベルクロが確認できると思います。
ドットボタン式よりもはるかに使いやすくなりました。
弾帯にホルスターを装備した状態です。
このホルスターは収容部に余裕があり、かなり汎用性が高いです。
試しに手持ちの拳銃画収納可能か試してみました。
まずはコルトM1911A1、これはすんなりと収納できました。
次にワルサーP38、これも綺麗に収まりました。
そして自衛隊のご先祖様、日本軍の十四年式拳銃もしっかり収納可能でした。
一方、こちらは9㎜拳銃弾入れです。
シングルカラムマガジンを2本収納と言う事で、容量的にはかなり薄く、使用用途が限定されます。
画像の弾入れは官品仕様なのでスライドキーパー周辺もしっかりした造りです。
画像では東京マルイ製ブローバックガスガン・コルトM1911A1用マガジンを収納しています。
このクラスのマガジンなら収納しても蓋が閉まりますが、SIG P226やベレッタM92等のダブルカラムマガジンはそもそも幅が違いすぎて収納できません。
また、肝心の9㎜拳銃弾倉ですが、タナカ製ガスブローバック用は実物より全長が長い為、収納すると蓋が閉じる事が出来ません。
さて、ここからはオマケといいますか、応用例をひとつ。
陸上自衛隊の新型救急品入れを、マガジンポーチに流用してみました。
救急品入れには、ハンドガンのダブルカラムマガジンなら1本、収納する事ができます。
今回は更に、ボール紙で間仕切りを自作する事で、コルトM1911A1用マガジンを2本収納可能にしてみました。
専用ポーチではない為、素早い取り出しには若干手間取りますが、携行する分には充分機能します。
【商品紹介】
「航空自衛隊デジタル迷彩 拳銃ホルスター」…古くは昭和時代から作られている形状のPX品ホルスターです。陸上自衛隊迷彩柄は在庫が見つけられませんでした。
「9mm拳銃 SIG P220 日本国自衛隊 牛革製 【栃木レザー】ホルスター」…官品ホルスターの本革製精巧複製品です。
「9mm拳銃 SIG P220 陸上自衛隊 ホルスター用 カバー」…官品ホルスター用の2型迷彩カバーです。
「[S&Graf] 陸自迷彩救急ポーチ」…エスアンドグラフ複製品です。ブログ記事のように、ハンドガンマガジンポーチにも使えるサイズです。