ソビエト・ロシア軍で「チェリニャーシュカ」や「テルニャシュカ」と呼ばれる、ボーダーシャツを紹介します。
アフガニスタン派遣部隊のような酷暑で実戦的な場所では、このボーダーシャツの上から直接KLMK等の迷彩カバーオールを着る事も多く、第二の軍服のような重要アイテムですね。
またソビエト・ロシア軍では、空挺軍に限らず、ボーダーシャツ=エリートの証とされているようで、「強いロシア軍人のシンボル」と広く認識されているようです。
ロシアにおいては、元々は海軍で用いられていたのですが、海軍陸戦隊出身のワシリー・マルゲロフ大将が空挺軍司令官に就任した際に、エリート部隊の証として軍装に導入したそうです。
迷彩効果などガン無視するかのように、青いベレー帽を被り、胸元を大きくはだけて青白ストライプを誇示する空挺の心意気、実にカッコイイ!
なお、ボーダー柄のシャツは、ロシア各軍に導入されているようで、簡単に説明すると、以下の通りとなります。
【ボーダーシャツ・カラーバリエーション】
☆白地+ネイビーブルー:海軍艦艇乗員、海軍陸戦隊
☆ 白地+ライトブルー:空挺軍、スペツナズ
☆ 白地+グリーン:国境警備隊
☆ 白地+ブラック:海軍潜水艦乗員
☆ 白地+レッド:内務省国内軍、特別任務民警支隊
画像左側はロシア軍官給品のボーダーシャツ、右側のタンクトップは大昔に購入したソ連軍のデッドストック放出品です。
長袖シャツは硬めのパリッとした薄手の生地で、タンクトップは柔らかく伸縮性のある素材で出来ています。
タンクトップの方が着心地は良いですが、涼しさや脱ぎ着がし易いのは長袖シャツの方ですね。
縫製は割といい加減で、筒袖の部分が真っ直ぐ縫われていません。
タンクトップの方は、長年洗濯を繰り返した結果、色落ちしてしまっています。
裏地はまだ色がだいぶ残っており、もともとは濃く鮮やかなブルーだったのがわかります。
画像のタグは長袖シャツにくっついていた物です。
表記タグは紙製で、端をシャツの内側に縫ってありました。
どのみち洗濯時に溶けてしまうので、着用前にちぎり取ってしまいました。
タンクトップのほうには紙タグは付いていなかったように記憶しています。
ソ連時代のデッドストック品は市場で見かけませんが、現用ロシア軍放出品は目にすることがありますね。
私は以前購入したタンクトップ(画像の物)がだいぶくたびれてきたのと、冬期向けに長袖が欲しかったので、ソ連軍装備の代用として購入しました。
レプリカ品や民生品なら潤沢に流通しているので、実物に拘らなければ入手は容易です。
それに民間の衣料品の方が官給品より高品質だったりするので、気楽に着潰せるレプリカの方が使い勝手は良いです。
【商品紹介】
「官給品 ロシア軍 ウィンターテルニャシュカ」…現用ロシア軍のポリエステル製軍用実物です。厳密には異なりますが、ソ連軍代用として妥当な選択肢と思います。