撃ちてし止まむ ~ コンバットシリーズ 九七式手榴弾 (マイクロエース製・プラモデル)

「九七式手榴弾」は、日本陸海軍で使用された代表的な手榴弾です。

 

 

今回、マイクロエースから発売されている実物大模型「コンバットシリーズ」の、「九七式手榴弾」を作ってみました。

 

 

この九七式手榴弾は、オールプラスチック製なので強度は低いですが、さすがに模型なので、外見はリアルに出来ています。

 

 

部品点数も少なく、組み立てるだけならあっという間に片付くお手軽さです。

 

 

この製品を作るのは2度目で、20数年ぶりになります。

以前は組立説明書の塗装指示どおりに作りましたが、今回は実物を参考に塗装してみました。

 

 

九七式手榴弾は、各国軍手榴弾の中でも小ぶりで、手のひらにすっぽり納まるコンパクトさです。

より新型の九九式手榴弾では、更に一回りほど小型になりますが、当時の日本兵の投擲力に合わせた結果だそうです。

 

 

安全ピンを抜いた状態です。

信管の周囲には、実弾を意味する赤色塗装をしてみました。

本体は塗装指示だと黒鉄色ですが、実物らしさを重視してモデルガン塗料のブラックスチールで塗装しました。

 

 

信管は実物通りに可動します。

安全ピンを抜いて信管カバーを強く叩くと着火する仕組みですが、実際にやると割れる(プラ製ですから…)ので、自重しております。

 

 

信管のカバーを外した状態です。

なお、信管カバーの形状は実物とちょっと違います。

また、模型では綿紐が付属していますが、実物では麻紐が使われています。

 

 

信管の中の撃針です。

中にはスプリングが内蔵されており、実物通り可動します。

 

 

手に持ってみると、手榴弾のコンパクトさが良く分ります。

実戦では一人当たり2個支給され、通常は雑嚢に収納しておき、戦闘が予想される状況では軍袴(ズボン)の左右の物入れ(ポケット)に入れておいたそうです。

ただ、扱いにくかったようで、のちに個人や部隊単位で手榴弾ポーチを製作し、帯革(装備ベルト)に括りつけたりするようになりました。

 

 

【手榴弾の投擲手順①】

まず、手榴弾の安全ピンに結んである麻紐を口に咥え、引き抜きます。

 

 

【手榴弾の投擲手順②】

次に、手榴弾の信管を硬い物に強く叩き付けて発火させます。

これは鉄帽を利用する方法です。

 

 

【手榴弾の投擲手順③】

こちらは編上靴のかかとを利用する方法です。

 

 

【手榴弾の投擲手順④】

信管が発火すると、燃焼ガスが勢い良く噴出すので、やけどしない様に速やかに投擲します。

九七式手榴弾の遅延信管は約4秒で爆発します。

爆発時の威力はあまり高くなかったようで、手榴弾で自決を試みたものの、死にきれなかったという話もしばしば聞かれるほどです。

 

 

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