今回紹介するのは今や絶滅危惧種、昔懐かしの「M16専用コルト製スコープ」です。
「UFC」ブランドで発売されている製品で、コルト社純正モデルを模したレプリカ品になります。
一昔前はM16系スコープといえばコレ、といった具合でよく見かけたものですが、M4系に代表されるピカ二ティ・レールが一般的となった現在では、殆ど見かける事は無くなりました。
サイズ的にはショートサイズで倍率も4倍固定という事で、現代ではACOGスコープが比較対象となりそうです。
あくまでレプリカ品同士の比較になりますが、利便性ではACOGモデルと比べ数段劣るというのが正直な感想です。
(4x22)のスコープは視野が狭く視界は暗めで、トイガン用スコープとして見ても能力不足は否めません。
レティクルの上下左右調整は出来なくは無いですが、調整幅は狭いので本格的な微調整をするつもりならマウントベース部分にスペーサーを噛ませるなどの工夫が必要です。
ちなみにスコープ箱出しポン付けで、射距離25メートル付近で大体レティクル中央に飛ぶようです。
単純にM16を狙撃に使いたいだけなら、¥1,000程度で流通しているキャリングハンドル用マウントベースを使い、好みのライフルスコープを載せたほうが実用的です。
また素早い照準を重視するなら、光学照準器は載せずにアイアンサイトを使ったほうがいい感じです。(M16系のピープサイトは、なにげに出来は良いです)
このスコープを評するとしたら「帯に短し襷に長し」という所でしょうか。
ただし、軍装的側面から言うと、ベトナム戦争当時の写真で確認できる通常の歩兵部隊での運用スコープはこのタイプなので考証面から存在価値は揺らがないと言えそうです。(かくいう私もその目的で購入しました)